2回、ニクーリン(右)に強烈な左フックを決める野中悠樹=松下IMPホール(撮影・田中太一)
「デイリー後援・プロボクシング」(12日、IMPホール)
元東洋太平洋&日本Sウエルター級王者・野中悠樹(尼崎)がWBO世界同級7位のドミトリー・ニクーリン(ウクライナ)を3ー0の判定で破り、世界ランク入りを濃厚とした。
21戦全勝(8KO)の強豪を迎えた野中は序盤から左ショートカウンターを効果的に使い、ペースを支配。7回に野中がホールディング、10回にニクーリンがラビットパンチで減点されるなど試合後半はかみ合わない場面も続いたが、流れを手放すことなく最終回のゴングを聞いた。スコアは95ー94、98ー95、98ー93。
昨年11月の2冠防衛戦に失敗してからの再起戦となったこの試合で結果を出した野中は「この試合のためにすべてをかけてやってきた。もうボクシングができないと思った時もあったけど、力になってくれた人みんなに感謝します」とリングで号泣した。
この日の全試合結果は以下の通り。
▽4回戦
松井大輝(尼崎)○判定2ー1×河本幸也(大鵬)
川口将也(尼崎亀谷)×判定0ー2○大浦純生(泉北)
▽6回戦
長島謙吾(尼崎)×1ー2○巴山宏知(正拳)
山本隆寛(尼崎)○判定3ー0×利幸トーレス(大鵬)
▽8回戦
帝里木下(千里馬神戸)○判定2ー1×松元雄大(Gツダ)
▽10回戦
野中悠樹(尼崎)○判定3ー0×ドミトリー・ニクーリン(ウクライナ)
(2010年9月12日)
関連写真
写真をクリックすると拡大されます