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試練の阿武松部屋 自責の念に駆られる親方

 一連の野球賭博問題で9人と最も多くの関与者を出した阿武松部屋は今も重苦しい空気に包まれている。再生への一歩を踏み出す秋場所直前の8日には、野球賭博の仲介役をしていた元十両の三段目古市と床山の床池が解雇された。

 自らは賭博行為に一切かかわっていない阿武松親方(元関脇益荒雄)だが、自責の念に駆られている。「今回の一件は心の中に一生残る。わたしも弟子も同じだ。だってあれだけ世の中を騒がせたんだから」。同親方は9月上旬、力士が生活する大部屋に5項目からなる宣誓文を大きな紙に清書して掲げた。

 公営ギャンブルやパチンコも含めた賭け事の禁止、法令を守り、社会人としての自覚を持つ。そして最も強調したかった文言を最後に入れた。「今こそ土俵に上がれることを感謝し、真摯に相撲道に向き合う」

 師匠の訴えは弟子にも届いており、名古屋場所を謹慎して十両から幕下に転落した大道は「解雇も覚悟したが、謹慎にとどめてくれた。部屋も残った。反省と感謝の気持ちを相撲に表すしかない」と神妙に話した。

 平年寄への2階級降格と10年間据え置きの厳罰を受けた阿武松親方だが、部屋の存続に一筋の光を見いだそうとしている。「最低のことをしたのに、わたしと部屋に再生の機会を与えてくれた。同じ過ちを絶対に繰り返してはいけない」。相当な覚悟を胸に抱き、師弟は試練の秋場所を迎える。

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