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浅見が金!世界女王の福見「プレッシャーが…」

女子48キロ級で優勝した浅見八瑠奈
女子48キロ級で優勝した浅見八瑠奈
Photo By 共同

 世界柔道選手権第4日は12日、東京・国立代々木競技場で行われ、女子48キロ級は浅見八瑠奈(山梨学院大)が世界女王の福見友子(了徳寺学園職)を決勝で破って金メダルを獲得した。

 世界ランキング1〜3位を日本人が独占するのが、女子48キロ級だ。決勝では同2位で初出場の浅見が、2連覇を狙う1位の福見に競り勝った。

 愛媛県出身の22歳。愛媛・新田高柔道部では監督でもある父の三喜夫氏の元で鍛えられた。準決勝で北京五輪金メダルのドゥミトル(ルーマニア)を小外刈りで倒すなど、5試合連続一本勝ちで迎えた決勝。福見には1月の国際大会で勝っているが、4月の全日本選抜体重別選手権決勝では敗れている。「不安だったけど、いつも支えてくれる監督や付け人のことを考えた」と勇気を持って攻め続け、福見の指導二つを誘って有効を奪う。そのまま勝負を決めた。

 浅見、福見に加え、世界ランキング3位には山岸絵美(三井住友海上)。議員活動中の谷亮子の動向も気になる。だれが世界一になってもおかしくない現状に対し、日本女子の園田監督は「山岸を含めて三つどもえの状況。谷がやると言えば待つ姿勢だが、この3人が強化の中心だ」と話す。

 今後も日本代表で最大の激戦区を戦う浅見には、世界一に浸る余裕などない。「柔道人生が終わるまで安心できないし、来年の世界選手権に出られるかは分からない。ロンドンオリンピックを目指して頑張っていくだけ」と会心の笑みは封印した。2年後の五輪代表の座は1枠。現役の大学生が、過酷なレースの号砲を鳴らした。

 ≪福見、連覇逃し涙≫女子48キロ級で連覇を逃した福見は涙をこらえきれなかった。「いろんなプレッシャーがあったけど、それを含めて勝つのが真のチャンピオンだと思った」。昨年は初優勝にうれし涙を流したが、今回は悔しさで声を詰まらせた。

 園田監督は「浅見というより、自分に負けた」と指摘した。決勝は指導二つで浅見にポイントを許し、攻め手を出せないままあっけなく敗れた。若手の突き上げに屈した25歳は「自分の弱さとしっかり向き合って、一つ一つ戦っていきたい」と巻き返しを誓った。

 ▽浅見八瑠奈の話 いろんな人の支えがあって、今がある。優勝できてうれしい。でもまた来年の世界選手権に出られるかどうかは分からないし、勝てるとも思わない。ロンドン五輪まで頑張っていきたい。

 ▽福見友子の話 連覇を目指してやってきたけど、いろんなプレッシャーがあった。でもそれを含めて勝つのが真のチャンピオンだと思った。自分の弱さとしっかり向き合って、これから一つ一つ戦っていきたい。

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