県警は9月、飲酒運転で免許を取り消された処分者に、毎日の飲酒量などを記録させるなどする新しい講習をスタートさせる。警察庁のモデル事業で、対象は全国4府県。来年2月まで実施し、将来的に全国導入を目指すという。
講習は、処分者が運転免許を再度取得する際、必ず受けなければならない。県警によると、飲酒運転は再犯率が高いため、運転手に自分自身の飲酒実態を見つめ直してもらうことで、飲酒運転をなくすことが狙いという。
現在の講習は2日連続で計13時間、適性検査などを行っている。新しい講習では、1日目と2日目の講習間隔を30日間あけ、その間に日記に飲酒の量などを記録していく。
8月27日には松山市勝岡町の県運転免許センターで、受講者役として県警職員が参加して模擬講習が行われ、これまでの飲酒状況を振り返ったり、アルコールチェッカーの使い方を学んだりして、新講習の開始に備えた。【柳楽未来】
毎日新聞 2010年8月31日 地方版