- GⅡ - 出走日:2010年 9月12日 (日)
今週から、関東では中山競馬場、
関西では阪神競馬場で秋競馬が開幕する。
先週までは馬場の読み難い夏競馬で
予想が難しい競馬が続いたが、
今週は、イン有利の馬場が予想される
得意の開幕週なので、
競馬理論の穴馬を大いに期待して頂きたい。
阪神競馬の開幕週では、
第24回セントウルステークスが行われる。
第24回セントウルステークスは、
サマースプリントシリーズの最終戦だが、
それ以上にスプリンターズステークスの
ステップレースという側面が強い。
そこで、競馬理論は、
第24回セントウルステークスに出走する
有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
同じサマースプリントシリーズの
北九州記念組からは、
1着のメリッサ(福永祐一)、
2着のスカイノダン(国分恭)、
3着のサンダルフォン(酒井)、
4着のストリートスタイル(北村友)、
7着のレディルージュ(鮫島)、
11着のダッシャーゴーゴー(川田)及び
17着のエイシンエフダンス(藤岡康)が
第24回セントウルステークスに出走する。
メリッサ及びスカイノダンの北九州記念の好走は、52キロの軽ハンデとハイペースで前潰れの展開に恵まれたものであり、過大評価は禁物である。
よって、第24回セントウルステークスにおいては、
開幕週でイン有利が予想される上に、
スローペースになり易い
阪神競馬場であることを考慮すると、
メリッサ及びスカイノダンに
押さえ程度の評価を与えれば十分である。
ただし、メリッサ及びスカイノダンが
内枠を引いて好位のインを追走できるようであれば、
開幕週の馬場を生かして好走する可能性は高まる
とも競馬理論では判断している。
一方、サンダルフォンの第24回セントウルステークスの3着は、56キロの斤量を背負ってのものであり、上位2頭とは能力差はない。
しかしながら、サンダルフォンは
開幕週に不利な追い込み脚質なので、
第24回セントウルステークスにおいては、
サンダルフォンに展開及び
馬場状態が向く可能性が低く、
同じく押さえ程度の評価が妥当
と競馬理論では判断している。
一方、ダッシャーゴーゴーは、
北九州記念では、スタートで出遅れて、
4コーナーでも不利を受けており、
まったく競馬をしていない。
また、ダッシャーゴーゴーは、前々走のCBC賞で、後に函館スプリントステークス及びキーンランドカップを制したワンカラットや北九州記念馬メリッサに先着しており、能力的には互角以上である。
よって、第24回セントウルステークスにおいては、
北九州記念の惨敗で人気が急落する
ダッシャーゴーゴーを穴馬として注目すべき
と競馬理論では判断している。
一方、ストリートスタイル、
レディルージュ及びエイシンエフダンスは、
北九州記念の見所のないレース内容から、
第24回セントウルステークスで
通用する可能性は低い。
一方、新潟のオープン特別の朱鷺ステークス組からは、
1着のコパノオーシャンズ、
6着のエムエスワールド及び
10着のシゲルハスラットが
第24回セントウルステークスに出走する。
朱鷺ステークスは、準オープンですら勝てなかったコパノオーシャンズが勝利を収めていることからも分かるように、オープン特別にしては非常に低レベルな一戦であった。
よって、第24回セントウルステークスにおいて、
コパノオーシャンズ、エムエスワールド及び
シゲルハスラットの朱鷺ステークス組が
好走する可能性は低い
と競馬理論では判断している。
一方、別路線組では、
キンシャサノキセキ(四位)、
グリーンバーディー(デュプレ)、
ファリダット、ヘッドライナー(幸)及び
モルトグランデが注目される。
キンシャサノキセキは、
高松宮記念を制して春のスプリント王となったように、
実績的には断然である。
ただし、高松宮記念は、5着までが0秒1差、8着までが0秒3差であったように、キンシャサノキセキがスプリント戦線で断然の存在というわけでもない。
よって、第24回セントウルステークスにおいては、
59キロの斤量及び休み明けということを考慮すると、
キンシャサノキセキに高い評価を与えつつも、
過信は禁物
とも競馬理論では判断している。
一方、グリーンバーディーは、
国際G1馬で、実績的には互角以上である。
なお、グリーンバーディーのレースは
実際に見たことがないので、
週末までにはレースを見て、
最終的な評価を下そうと考えている。
一方、ファリダットは、G1の安田記念でも3着に好走しており、重賞で勝ちきれてはいないものの、実績的及び能力的に上位である。
ただし、ファリダットは追い込み一手の
極端な脚質なので、
第24回セントウルステークスにおいては、
開幕週の馬場を考慮して、
ファリダットを過大評価すべきでない
と競馬理論では判断している。
一方、ヘッドライナーは、
CBC賞を制してG3馬となったが、CBC賞の勝利は、テンの3ハロン34秒3というスローペースでの単騎逃げの展開に恵まれたものであり、過大評価は禁物である。 しかしながら、第24回セントウルステークスは、 開幕週のイン有利の馬場で行われる上に、 出走メンバーを見渡す限り単騎逃げが濃厚なので、 ヘッドライナーがCBC賞を再現して 逃げ粘ってもおかしくない と競馬理論では判断している。 一方、モルトグランデは、キーンランドカップで5着に敗れているが、出遅れて直線では前が塞がる不利を受けてのものであり、度外視可能である。 また、モルトグランデは、 近走の成績を見れば分かるように、 重賞でも好走を繰り返している。 よって、第24回セントウルステークスにおいては、 モルトグランデにもそれなりの評価を与えるべきである。 なお、モルトグランデは、 先行する器用な脚もあるので、 内枠を引いてインの3番手を走るようであれば、 悲願の重賞制覇を果たしてもおかしくない とも競馬理論では判断している。 以上のように、競馬理論は、 第24回セントウルステークスに出走する 有力各馬の能力を分析した。 この分析結果に、枠順、展開、調教及び 馬場状態などの様々な要素を加味して、 第24回セントウルステークスの 最終的な予想を決断する。 競馬理論のファンの方は、 第24回セントウルステークスの予想をお楽しみに。
<<終わり>>
予想屋マスター