演歌歌手・石川さゆり(52)がシンガー・ソングライター奥田民生(45)のプロデュースで10月20日にシングル「Baby Baby」を発売することが9日、分かった。奥田らしいポップなロックナンバーで、15歳にデビューした石川にとって初めてのロック挑戦となる。
◇ ◇
演歌界とロック、ポップス界を代表するスターによる大型の異色コラボが実現した。
奥田が作詞、作曲、プロデュースした「Baby Baby」は、“ザ・奥田ワールド”といったロック調の楽曲。ミディアムアップの曲調に乗り、演歌とは違った石川の躍動感あるかわいらしい声が印象的だ。新たに撮り下ろした宣伝用ビジュアル(写真)でも、キリリとしたアイメーク、前髪をアップにポニーテール風にした髪形、ジャケット…としっとりとしたこれまでの着物(演歌)スタイルとはガラリとイメージを変え、奥田との大人のロックユニット誕生といった雰囲気を醸し出している。
石川にとっては1973年、15歳での歌手デビューから40年近いキャリアで、初のロック挑戦。英語表記のみのタイトル楽曲も初めてとなる。
今回のコラボは、昨年9月に「くるり」が主催する野外ロックイベント「京都音楽博覧会」にお互いが出演した際、バックステージで初対面し、「何か一緒にできたらいいね」と意気投合したことがキッカケだった。今年1月に、一緒に食事し「話しているだけでなく、早く何か作ろう」と一気に加速し、作品作りが始まった。
演奏はホーンセクションを「東京スカイパラダイスオーケストラ」が担当。奥田はギター、ベース、ピアノなどすべての楽器の演奏収録を1人でこなす力の入れようだった。
一方の石川は多様な歌い方を試すなど、楽しみながらのレコーディングだったという。作詞、作曲、プロデュース、演奏と1人何役もこなした奥田は「最近個人的に好みの曲調の歌に仕上がったので、楽しくつくれました」とコメント。石川も「奥田民生さんという素敵な方と出会えたことは、とても大きな喜びです、楽しみたい」と最強コラボに自信を見せていた。