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油田開発せず 代わりに支援を

9月6日 22時6分 twitterでつぶやく

エクアドルのコレア大統領が、初めて日本を公式訪問し、二酸化炭素の排出を抑えるためだとして、アマゾン川流域の油田を開発せず、その見返りに国際社会の支援を求めていることについて、日本にも協力を求めました。

5日から4日間の日程で初めて日本を公式に訪れているエクアドルのコレア大統領は6日、都内のホテルでNHKの取材に答えました。コレア大統領は、二酸化炭素の排出を抑えるためだとして、アマゾン川流域で確認されている油田の開発を行わない方針を示すとともに、その見返りとして、採掘で見込まれる収入の半分に当たる36億ドルを補償するよう国際社会に求め、注目を集めています。これについてコレア大統領は「開発しないことで、4億トンの二酸化炭素を排出しないで済む。地球温暖化に対する具体的な提案だ」と述べ、この提案の意義を強調しました。また、エクアドルでは、石油収入が多い年で国の財政の4割を占めており、開発しないことは貧しいエクアドルにとっては大きな犠牲だとしたうえで「地球を汚染しているのは、貧しい国ではなく、先進国であり、その責任を負うべきだ」と述べ、日本にも一部を負担するよう求めました。エクアドル政府によりますと、この提案に対しては、これまでのところヨーロッパの数か国が関心を示しているということで、引き続き各国に対して支援を求めていくということです。