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県警相次ぐ不祥事 巡査長、当て逃げ容疑 飲酒の疑いも

2010年9月12日

 県警は11日、自損事故を起こして逃げたとして、道路交通法違反(事故不申告、安全運転義務違反)の疑いで、那須塩原市下永田の那須塩原署留置管理課巡査長、田口智識(とものり)容疑者(24)を逮捕したと発表した。容疑を認めているという。同容疑者は酒を飲んでいたとみられ、飲酒運転の疑いでも調べる方針。県警の相次ぐ不祥事に批判が高まりそうだ。

 県警監察課の発表によると、田口容疑者は10日午後10時10分ごろ、さくら市蒲須坂の国道4号で乗用車を運転し、縁石や工事中のバリケードに衝突する事故を起こしたが、駆けつけた警察官が目を離したすきに車両を放置して逃げた疑い。さくら署員が11日午後3時過ぎ、下野市内の実家に戻ってきた田口容疑者を逮捕した。

 同課によると、田口容疑者は10日は休みで、夕方に実家に帰省、夜にかけて家族と酒を飲んでいたという。ビール大瓶1本と焼酎をコップ4杯ほど飲んだ後、自宅に戻る途中だったとみられる。

 同課の舘野勝則首席監察官は「県民の皆様に心からおわび申し上げます。不祥事案の再発防止に努めてまいります」とコメントを出した。

 県警では先月末に佐野署の男性元警部補が強制わいせつ容疑で書類送検=不起訴処分=され、今月初旬には那須塩原署で、遺族へ引き渡す遺体を取り違えたなど不祥事が相次いでいた。県警は11日付で、県警本部を含めた全署の所属長に、不祥事の再発防止の徹底を通知した。

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