2010年9月12日0時8分
11日、ゲーツ国防長官(右)らと追悼式典に出席したオバマ大統領(中央)=ロイター
【ワシントン=望月洋嗣】オバマ米大統領は11日、同時多発テロで180人余りが死亡した米国防総省での追悼式典にゲーツ国防長官らと出席し、イスラム教を敵視する米国内の風潮を意識して「我々はイスラム教と戦っておらず、決して戦うことはない」と演説した。
遺族ら数百人を前に演説したオバマ大統領は、「9月11日に我々を攻撃したのは、特定の宗教ではなくアルカイダだ」と強調。「敵が最も恐れるのは、我々が忠実な米国人であり続けることだ。これは現在の戦争で最も強い武器であり、死者への最高の敬意だ」と述べ、多様性や寛容さを重んじ、団結するよう国民に訴えた。