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【静岡】“再就職先”は大井川鉄道 西武鉄道引退の電気機関車2010年9月10日 大井川鉄道(島田市)は、関東の大手私鉄最後の電気機関車で、3月末に引退した西武鉄道(埼玉県所沢市)の「E31形」を3両購入した。来年には大井川本線で蒸気機関車(SL)の補助機関車などに使われる見込み。関西大手私鉄の特急車両などが走る大井川鉄道は「動く鉄道博物館」といわれ、多くの鉄道ファンが訪れる。新顔の加入で、さらに人気が高まりそうだ。 E31形は1986〜87年に4両製造され、線路保守用貨車のけん引や、新造車両の搬入などに使われた。客車はけん引しなかったが、鉄道ファンには根強い人気があり、3月28日に埼玉県横瀬町で開かれた引退セレモニーには、約2700人が詰めかけた。 大井川鉄道は4両のうち、西武が保存する1両を除いて購入。本体と台車を分離し、トレーラー3台と大型トラック6台で近く陸送する。国土交通省への認可申請、自動列車停止装置(ATS)設置などの工事や点検などを経て、来年からSLの営業運転や保守点検などに運用する。 同鉄道は、SL4両のほか、電車12両、電気機関車3両を保有。電車は関西大手私鉄の南海、京阪、近鉄からいずれも特急車両を譲り受け、電気機関車は大井川鉄道オリジナルで1949年製の「E101」「E102」などを運行している。 PR情報
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