作者: 編集長
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2010年 7月 27日(火曜日) 08:14 |
昨日、串間市長選挙が行われ、新しい市長が誕生しました。
よその自治体のことであるから、関係ない、わけではありません。 宮崎県串間市は、九州電力が次の原発建設候補に挙げている最有力地です。 数年前には住民側の賛同が得られず、いったん保留になった経緯があります。
新しい市長は原発受け入れの是非を、中立の立場から住民投票を行う、と公約に掲げて当選しました。 中立の立場、と言えば聞こえはいいが、自身の指導力を放棄している、とも言えます。 また、昨今の不況および口蹄疫の影響から、民意が本来の原発の問題点に目を向けることなく、目先の利益(職の創出、九電からの様々な形での経済援助)を優先してしまうことが懸念されます。
鹿児島県川内市にある川内原発ですら、万が一事故があった場合風下である宮崎はその影響を免れません。 事故だけではなく、冷却水の海への排出によって広い範囲での生態系への壊滅的なダメージもあります。もちろん、地元名物の都井岬のトビウオ漁も影響を受けるのは必至です。 個人的には、民意というならば串間だけの問題ではなく、県民全体の民意を問うべきと考えます。
現在の経済が厳しい状況で、目の前のお金に行きたくなる気持ちも、よくよく分かります。 僕だって、厳しいですから。 しかし、そのつけが一体どこに行くのか、をよく考えてほしいと思います。 子供たちももちろん、自分たちにも万が一の際には取り返しのつかないことになるわけですから。
まずは、電力会社や原子力関連の行政サイドの一方的な情報だけでなく、きちんと公平な議論が出来る土壌が必要ですね(^_-)
串間の皆さんには、ぜひ冷静に、5年後10年後だけではなく、100年後を見据えて行動していただきたいと切に願います。
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