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フランス:ロマ追放 欧州議会、停止を要求 サルコジ政権へ圧力

 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)の欧州議会(定数736)は9日、フランス東部ストラスブールでの本会議で、フランスなどの加盟国政府に対して、少数民族ロマの「追放」を即時停止するよう求める決議案を賛成337、反対245、棄権51で採択した。決議に法的拘束力はないが、サルコジ仏政権への政治圧力となる。

 決議は、欧州市民であるロマを犯罪対策の一環としてルーマニアなどに送還したフランスの措置に「深い懸念」を表明。

 さらに加盟国政府がEU法を順守し、欧州市民に保証された「EU域内移動の自由」の原則に沿うよう国内法の不備を改めることを求めている。

 決議案を提出したクロード・モラエス議員(英国)は毎日新聞の取材に「ロマを集団的に退去させているフランスのEU法違反は明白だ。EUの前身時代からの原加盟国であるフランスの措置が認められれば他国に波及し、追放のドミノ現象が起きかねない」と警鐘を鳴らす。

毎日新聞 2010年9月10日 東京朝刊

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