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明石家さんまと内村光良のドラマ共演は初。
この夢の共演もみどころの一つ。
内村光良、明石家さんま |
2005年・7月23日・午後8時――。
テレビエイト・編成制作局・編成部内――。
携帯でしゃべっている男・藤崎勝(まさる)編成局長(明石家さんま)。
どうやら相手は女房の貴子(久本雅美)で、明日の息子の誕生日にゴルフで家を空けることを責められている様子。
「夕飯までには必ず帰るから」と言い聞かせている藤崎。
部内のモニターには、生放送のスペシャル番組が映し出されている。
生放送2時間スペシャルのクイズバラエティー『エイトチャレンジ』。
人気タレント宇野こうた(ラサール石井)が司会を務める一般人参加の人気番組である。
7時に始まり、終了する9時までは編成部員(宮迫博之・ヒロシほか)が数名待機しているのだ。
電話の向こうからも同じ音声が聞こえてくる。律儀にも夫のテレビ局をつけているのだろう。
面倒くさそうに電話の応対をしながらモニターを見ている藤崎。
ようやく電話を切った時、OAモニターはCM画面に切り替わった。
もう一つのライン画面ではCM中のスタジオの様子が映し出されている。
他局のモニターを見ながら藤崎は編成部員に、「CMチャンスが間違ってるんじゃないか」等と話しかけたりしている。
と、その瞬間、モニター内に異変が起きた!
天井から黒装束に黒覆面という出で立ちの男たちが舞い降りてきたからだ。
銃やマシンガンといった武器を手に黒覆面軍団は、スタジオ中に散らばり、ピストルを向けながら、威嚇し始めた。
その内の2人はアッという間に副調室(サブ)にまで上がったようだ。
サブのディレクター永田(堀内 健)も驚きを隠せない。
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謎の犯人グループにテレビ局がのっとられる!?
この危機にテレビマンたちが真正面からたち向かっていく。
宮迫博之、手前:板尾創路、明石家さんま |
「我々は、テレビエイトをジャックした!」
リーダー的存在の男が叫んだ。
「今すぐ放送を断ち切れ!」
藤崎はこの非常事態に対処すべく、CM中に画面を『しばらくお待ち下さい』に変えろと指示する。
スタジオのリーダー格の男が、カメラに向かって語りかける。
ライン画面で編成部員たちが見ていることを承知の行動だ。
カメラ目線で、藤崎に挑戦状をたたきつけてくる。
スタジオのカメラマンを捕まえ、
「責任者が、こいつの携帯に電話をしてこい」と指示を出す。
スタジオ内に携帯呼び出し音が鳴り響く。
犯人はカメラを見つめたまま電話に出る。
「誰だ?」
「編成局長の藤崎だ」
「やっぱりそうか。会長や社長は海外出張中。社内に残った最高責任者は編成局長のお前しかいない」
「……要求は何だ?」
犯人は答えない。
「テレビエイトが欲しいのか?」
犯人は応えない。
犯人たちの狙いは一体何なのか……?
藤崎編成局長は人質の命とテレビエイトを守り抜けるのか……?
スタジオ内の出演者やスタッフの命を守らなければならない藤崎。
しかし、テレビエイト社員としてのプライドも守らなければならない藤崎。
藤崎勝にとって長い長い夜が幕を開けた……。 |