三越伊勢丹ホールディングスは11日、三越銀座店(東京都中央区)を大幅に増床し、新装オープンした。売り場面積は従来の約1・5倍の約3万6000平方メートルで、銀座地区で最大規模の商業施設。早朝から約2000人が行列を作り、通常より15分早い午前9時45分から営業を開始。杉並区の女性会社員(29)は「きれいになった売り場を楽しみに来た」と銀座の新しい顔に期待を寄せた。
三越銀座店は、伊勢丹のノウハウを活用し、日本最大級のドレス売り場など女性や若者向けの品ぞろえを充実。芝生広場「銀座テラス」や託児所設置など顧客が立ち寄りやすい工夫も凝らした。外国人観光案内所は英語のほか、中国語にも対応している。
銀座では、松坂屋銀座店や、松屋銀座店も大規模な売り場刷新に動いており、集客競争が、地盤沈下を指摘される銀座の活性化につながるか、注目される。【井出晋平】
毎日新聞 2010年9月11日 東京夕刊