天狗風 〜黄泉路吹きゆく〜


<オープニング>


 外には燦々と夏の光。窓の下をゆく子供達の声は明るく、高く澄んだ歓声が幾つも重なって通り過ぎていく。暗い室内でそっとカーテンを開けてみれば、通りをゆく人々の服は自分達のものよりも遥かに美しく、この国の豊かさを見せつけるかのように――。
「カーテン、シメテ……」
 1人の少年がたどたどしく言った。カーテンの端を握っていた男は異国の言葉で短く吐き捨てると、乱暴にカーテンを引く。部屋の中に僅かに射し込んでいた光が消えると、エアコンもないむし暑い部屋に重苦しい雰囲気が戻ってくる。
(「一体、いつまで……」)
 少年は部屋に押し込められた『仲間達』をそっと見やる。話す言葉も好む食べ物も違うその人達とこの国に不法入国したのはつい先日。することもなく、通じる言葉は片言の日本語のみという状況はそろそろ限界に来ている。ナントカ株式会社の人達が仕事を斡旋してくれるまでここにいろとは言われたが……。
「やあ、皆さん。お待たせしました」
 少年が再び答えの出ない問いにはまりかけた時、今度はドアの方から光が入った。
「ミスター・ライリー……」
「シゴトハ、ナニガ……?」
 うずくまっていた男達が一斉に顔をあげた。彼らの視線はたった今入ってきた男――如才ない笑みを浮かべたスーツ姿の――は仮面にはりついたような笑顔で男達に言葉を返す。
「皆さんのお仕事が決まりました」
 数瞬の沈黙。やがて何となく意味を察した男達の間にどよめきにも似た低い喜びの声が広がり……。
「ドンナ、シゴトデスカ? ドコ、イクラ?」
 勢いこんで若者が訊ねると、男の笑みは更に深いものへと変わった。
「それはですね、残留思念となることなんですよ」
「……エ?」
 理解を越える言葉に少年が更に聞き返そうとした刹那、薄暗い部屋一杯に漆黒の蝙蝠が舞う。みるみるうちに男達の皮膚が裂け、血を吸い取られていくのを、仕掛けたライリーは悠然と見守る。
「……ありがとう。皆さんの思念は無駄にしません」
 いにしえの地縛霊の復活にこれ以上大切なものは無いのですから……。血の匂いにむせかえるような狭い一室に、ライリーの声だけがひっそりと残る――。

「ようこそ、お集まりくださいました。皆さん」
 いつも通り能力者を迎え入れはしたものの、今岡・治子(運命予報士・bn0054)の表情はすぐれない。それもそのはず20名からの外国人が人形のように殺されていったのを視て安穏としていられる人間はいないだろう。
「……吸血鬼関連、のようですね」
 雛森・イスカ(魔剣士・bn0012)が顔色を窺うように見つめると、治子はそっと首を縦に振った。
「ええ、どうやら吸血鬼株式会社が動き出したようです」
 それも地縛霊の復活という技を持って……治子の一言は能力者達の深い沈黙を呼ぶ。
「……復活、というと?」
 イスカがようやく口を開いた時には、じっとりと額に汗が滲んでいた。
「説明します。少し長い話になりますけど……」
 吸血鬼株式会社が目論んでいるのは『いにしえの地縛霊』の復活だという。いにしえの地縛霊とは何か、問いたい気持ちを抑えつつ能力者達は続きを待った。
「その復活に必要なのは残留思念……」
 そのために部屋に閉じ込められていた人々は殺され、その思念を食らう形でいにしえの地縛霊は復活する。
「現在、件の家には死体が放置されたまま。そのうちの何体かがリビングデッドになっています……」
 能力者達が駆けつける頃にはいにしえの地縛霊とやらも復活していることだろう。吸血鬼株式会社の目的が何であれ、このようなことを許しておくわけにはいかない。

 今回吸血鬼達が蘇らせたのは忘却期以前の地縛霊。すなわち千年以上前のもので、現代のものよりもずっと強い力を備えている可能性のある――。
「恐らく先の幽霊船のゴースト達も、彼らが生み出したものだったのでしょう」
 確かにあの船に乗っていたのも外国人のリビングデッドだった。彼らが今回の人々と同じようにゴースト化させられたのだとすれば……。
「でも、ハルちゃん。私達が戦ったゴーストはそんな昔っぽくは……」
 イスカがメモを取る手を止めて呟くと、治子はそっと首をかしげた。
「多分実験の段階だったのではないかと……」
 どうやら吸血鬼株式会社も地縛霊を復活させる方法を完全に会得しているわけではないらしい。その証拠といってはなんだが、今回復活した『いにしえの地縛霊』とやらも本来の力を十全に備えているとは言い難いもののようだ。
「今の段階ならばリビングデッドが加わったとしてもなんとか撃破することは可能です」
 わざわざ地縛霊を復活させて吸血鬼達が何を企んでいるのかははっきりしないが、彼らの好きなようにさせておくわけにはいかない。復活させられてしまったゴーストはできる限り速やかに倒しておくべきであろう。
「外国人達を殺したヴァンパイアは?」
 ライリーとかいう男も一緒に倒して来なければならないのだろうか、と能力者の1人が手をあげた。
「彼は恐らく戦闘に加わる気は無いでしょう」
 吸血鬼株式会社のヴァンパイアは1名の貴種と数名の従属種とかチームを組んでいる。現場へ急げば彼等とも鉢合わせすることになるのだろうが、彼らはすぐに逃げようとするだろう。
「今回の目的はいにしえの地縛霊の復活であって、銀誓館の勢力を削ぐことではないのでしょうから」
 目的を達成したならば可及的速やかにその場を離れようとするのも当たり前のことであるし、そもそも己の身を危うくするようなことはするまい。

「という訳ですから、皆さんは速やかにこのアパートに向かってください」
 アパートは現在、丸ごと吸血鬼株式会社が買い取った形になっている。
「例の地上げ屋がらみで、ね……」
 遥か昔には大きな屋敷があったと伝えられている土地であったが、今は沢山のアパートや家がひしめき合うようにたっている。復活した地縛霊に知性があれば、さぞや世の無常を嘆いたに違いない。
「地縛霊はかつてここの領主だったようですね」
 みごとな設えの日本刀を持った大柄な武士の姿を持ち、いかにも質実剛健といった雰囲気を持っており、剣戟の腕前は相当なものだという。
「剣の一振りで鋭い衝撃波のようなものも生み出せますし、刀は相手の力を吸い取ることもできるようですよ」
 おまけに6体のリビングデッドまで刀を持っているらしい。リビングデッド達の剣の腕は勿論地縛霊には及ばないが、地縛霊が狙った獲物に同じように切りつけてくるそうだ。もちろん彼らにも遠距離攻撃は使うことができる。
「特に地縛霊は自分と似たようなタイプがお好みのようですよ」
 その辺の習性を上手く利用すれば囮作戦を展開することも可能だし、打たれ弱い仲間をフォローする道も開ける。だが標的にされた時のダメージは相当なものを覚悟しておいてもらいたい。もちろん回復によるフォローも必須となる。その辺りをどう工夫するかは相談次第というところだろうか。
「ですが、ゴーストの側には回復手段が十分ではありません」
 ああ、と能力者たちは顔を見合わせた。この地縛霊は類型的には魔剣士に似てはいても、いわゆる旋剣の構えに当たるものを持って蘇ることはできなかったのか、と。
「どうやら片腕が骨の状態みたいなんです」
 鎧で隠されてはいても重い日本刀を高々と掲げることができないし、その片腕の分攻撃力もやや落ちているようだ。地縛霊は相当の体力を持ってはいるが、リビングデッドはそれほどでもない。こちらが攻撃と回復のバランスを上手く取ることさえできれば、勝利する事ができるはずだ。危険な任務であることは全く否定できないが、こんな地縛霊を放置しておくこともまた無理な相談というものである。

「吸血鬼達の目的のために殺されてしまった人々はお気の毒としか言いようがありませんし……」
 完全復活でないとはいえ、今回の地縛霊が一筋縄ではいかない相手なのは判り切っている。だが治子としては目の前の能力者達に頼まざるを得ないのだ。
「大丈夫です。私達が守りますから……」
 すでに失われた命は戻らない。だが、これから消え行こうとしている命ならば――イスカの声を頼もしく聞きながら、治子は深く一礼し、能力者達を送りだした。

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参加者
銀・静蓮(怪力乱神・b01195)
古谷・唯(薊・b19041)
黒桐・さなえ(甘党で乙女な魔術使い・b20828)
桐嶋・宗司(深黒晦冥・b25663)
彼岸花・紅葉(旅鴉・b31310)
九頭竜・遊羅(爆炎の不死鳥・b42072)
天宮・凛(蒼月紅花・b52753)
遉・太一(ファンガ種ヴァンパイア・b62890)
NPC:雛森・イスカ(魔剣士・bn0012)




<プレイング>

プレイングは1週間だけ公開されます。

銀・静蓮(怪力乱神・b01195)
心情
世界結界に悪影響を与えるのを防ぐのが能力者の務めだし、頑張っていきましょうか
事件解決もだけど、次に相手が何仕出かすかも突き止めたいわねぇ…
不謹慎だけど、強敵と戦えるのはワクワクするわね


目的
地縛霊1体、リビングデッド6体の撃破


戦闘
「イグニッションッ!」
1ターン目は敵の方へと向かいながら【白燐奏甲】を自分に使用し、
HP回復&武器強化
次のターンからは、
攻撃可能範囲内で一番弱ってみえる敵へと攻撃をおこなう
どれも同じように見える場合は、一番近くの敵を攻撃する

【白燐蟲大拡散砲】で2人以上巻き込めそうなときは【白燐蟲大拡散砲】を、
そうでない場合は通常攻撃をおこなう
攻撃系アビリティが尽きた場合は、敵へと接近して通常攻撃する
「サクラリッジ・リヴォルヴァーッ!」

自分や仲間のHPが、
最大値の50%以下になったら【白燐奏装】でHPを回復させる
対象が複数人いた場合は、一番、現在HPが低い人から順に回復させていく
優先順位は
自分の回復>仲間の回復>敵への攻撃


万が一、壁役の人たちが倒された場合は、自分が前に出て壁役となる
「いざ、極めて異常に、勝負ッ!」



戦闘終了後
人が集まってくるようなら素早く撤収
時間があるなら、吸血鬼株式会社がいにしえの地縛霊の復活させ
次に何をしようとしていたかのヒントになるような情報がないかアパートを調べます

古谷・唯(薊・b19041)
人の血で呼び醒ます…とか。ほんとうに。(拳を握り)
前の儀式と言い、吸血鬼勢のやることは、
いけすかない、ね。
ただ、砕こう

●行動
現場で吸血鬼勢がいても、今回の優先である自縛霊に集中。
ただし、布陣し、自己強化しながらきっと、刺すように見つめ。
「せいぜい今は見てな…頭沸いてる思考サン達。
今日はこっち優先だけど…ぶっ潰して、
次は…あんたら。
そのいけすかん横っ面、犠牲になった人に泣いて謝らしたる…」

戦闘開始後は、引き付け役を立てての集中攻撃で、
リビングデッドの数を減らし本命に…の流れ。
≪陣形(予定)状況に応じて交代、変更あり≫
【前衛】
宗司、遊羅、凛、紅葉
【中衛】
静蓮、ボク
【後衛】
さなえ、イスカ、太一

自身は、初手は奏甲で自己強化。
以降リビングデッドと自縛霊を巻き込んで、
暴走黒燐弾奥義使用の攻撃か、
奏甲で前衛の回復を状況に応じて。
暴走弾無くなれば、魔眼改を使用。

全員共通で範囲攻撃使用者以外は、
狙う対象決め集中砲火…の予定なので、
一番イニシアチブ高い人のした攻撃に続くよう、
回復も被りすぎないようや、不足しないよう、
全体の流れを見て皆に声掛け。

「行く…巻き込まれてよっ」
「無茶しないで…でも、回復するから、頼む!」

※撤退条件共通に従い。
※イスカちゃん
基本は後衛にてダークハンド奥義での攻撃と、
前衛引き付け役の回復を状況を見て。

無事戦闘が終わっても、拳をポキと鳴らし。
騒動を起こした吸血鬼達を思い、きり、と。

黒桐・さなえ(甘党で乙女な魔術使い・b20828)
古の地縛霊達とそれを復活させる秘術…。
幾つもの人命を実験の材料にする様は、まさに狂気そのもの。
深い眠りについていた彼等を無理矢理復活させて、吸血鬼たちは一体何を企んでいるのでしょう?
手痛い裏切りを受け、死してなお休む事を許されない被害者の皆様と地縛霊が今度こそ安らかに眠れるよう、吸血鬼達の企みは必ず阻止しなければなりませんね。

●戦闘
まず、前衛の方々の邪魔にならぬよう、後方へ下がってコアを展開。
その後は後衛として皆様の支援役に徹します。
皆様共に声を掛けて協力しあい、手数が無駄にならぬよう気をつけて
一体一体丁寧にゴースト達を倒してゆきましょう。
後衛で戦況が良く見える立ち位置を活かし、引き付け役が1人で押されている様ならば
前衛の方にそのフォローをお願い致します。

自己回復にはコアを使用し、中程度のダメージが蓄積した方には病魔根絶符。
爆発範囲に2対以上対象がいればアークヘリオン。
単体・特に弱っている相手には、光の槍で確実にダメージを与えてゆきます。

●事後
花一輪も供える事が出来ず、被害者の皆様には大変申し訳ありませんが、このまま放置してゆくしかありませんね…。
せめて皆様がいつの日か故郷に戻り、その土の下で静かに眠れる事を祈ります。
これ以上不幸な被害者を出させないと誓う為、この惨状をしっかりと目に焼き付けておかなければ。

●撤退条件
戦闘不能者が半数以上、回復アビリティ残量無しで勝算が見込めない場合。

桐嶋・宗司(深黒晦冥・b25663)
……アレを生み出すため。
それだけの理由で大量に殺った、ってか。
……胸糞わりぃ。

前衛で行動。
移動しつつ旋剣の構えで強化。
始めは遊羅が地縛霊を抑えている間、黒影剣奥義でリビングデッドに攻撃。
手近な個体の中でも他の仲間が攻撃している個体、或いは消耗の激しい個体を狙い、短期撃破を意識。
『……わりぃな。こうするしか出来ねぇんだ』

遊羅の消耗が激しくなってきたら抑え役を交代する。
もし余りに消耗が激しくて危険そうなら、交代の要請が無くても一旦後ろへ下げて回復させる。
その際はすぐに入れ替わって、遊羅への追撃を防ぐ。
地縛霊にはリビングデッドと同じく黒影剣奥義で攻撃。
『よぉ。今度はこっちの相手してくれよ』

妨害してくるリビングデッドには気魄攻撃で牽制。
地縛霊やリビングデッドの攻撃は、避けきれなければ武器で受け止める。
なるべく被ダメージを減らせるように意識する。

リビングデッドを一掃したら地縛霊の始末へ。
残りの攻撃アビを叩き込み、回数切れの後は気魄攻撃で戦闘続行。
『……ここで片付けなきゃ、死んでった奴らも報われねぇからな』

戦闘中の回復は、基本的に仲間の回復アビに任せて攻撃重視。
仲間の回復アビでもHPが半分前後までしか回復しない場合、旋剣で回復。

【※撤退】
「戦闘不能者が半数以上、回復アビリティ残量無し、勝算が見込めない」場合。
倒れた仲間を担いだり手を貸すなどしながら。
もし体力に余裕があって戦闘可能なら殿を務める。

彼岸花・紅葉(旅鴉・b31310)
 
●心情
消え逝く命を、仕方ないと割り切りたくない。
だからこそ。吸血鬼株式会社……
お前たちのその目論見、今ここで潰す!


●戦闘
まずはリビングデッドを駆逐、その後に地縛霊へ
位置は前衛に布陣
瞬断撃奥義で奴らを叩き斬る
ラジカルフォーミュラは戦闘開始直後に一度だけ使用し、
後は回復役の行動が追いつかないと判断した場合のみ使用
戦闘不能者が半数以上で勝算がないと判断した場合は撤退へ

相手に瞬断撃が直撃(有効的な一撃)した場合、
「――紫電、一閃!」
と一声

地縛霊が相手だった時のみ、
「命の犠牲の上に在るお前を、俺は、赦せないッ!」
と一声

使用する得物は、心剣 名残之刃
黒い刀身の、鞘付きの剣


●戦闘終了後
(目瞑り黙祷)
……喪ったものは、もう取り戻せない。
ならばその命、名すら知らぬ身だが背負って生きよう。
それが、せめてもの手向けの花になるかどうかも、拙者にはわからぬが……。


●その他
一人称:拙者
二人称:(名前呼び)殿
戦闘中の一人称:俺
ゴーストに対しての二人称:お前
普段の口調:ござる、ござろう、〜でござろう?
戦闘中の口調:だ、な、だろう、なのか?

基本、指定したもの以外のセリフに関しては
マスター様にお任せしています
 

九頭竜・遊羅(爆炎の不死鳥・b42072)
【心情】
ざけんなよ……人の命を何だと思ってやがる…!
『いにしえの地縛霊』だぁ?上等だ!形も残らず消し去ってやっから覚悟しやがれ!

【戦闘】
魔剣士二人で地縛霊をひきつけてその間に残りのメンバーでリビングデッドを倒して行き、最後に地縛霊を総攻撃で倒す。

布陣は以下の通りで。
【前衛】(引き付け)宗司、遊羅(攻撃専念)凛、紅葉 
【中衛】静蓮、古谷(共に奏甲+範囲攻撃?)
【後衛】(遠距離攻撃主体、万一回復足りない時は回復役)さなえ、イスカ、太一

そんな訳であたしの役目は地縛霊の引き付け役か。
宗司とは交代しながらになんのかね。んじゃ、先にあたしが当たらせてもらうぜ。

地縛霊への攻撃は黒影剣奥義を用いて行う。
「地縛霊の気を引くためにここは魔剣士の技で攻めるぜ。覚悟しやがれ!」

ダメージがHPの三分の一を超えたら宗司にスイッチして交代。
旋剣の構えを使って自己回復を図る。

回復し終えたらまた前に出るぜ。
黒影剣奥義使っての攻撃は変わらず。黒影剣奥義使い尽くしてたら通常気魄攻撃で攻撃するぜ。

リビングデッドが全部倒れたらもう一踏ん張りだな。
地縛霊だけになったら回復は任せて、ひたすら攻撃専念だ。速攻で叩き潰すぜ!

【事後】
これで終わりか。
ったくなんつーかな……これであいつらに対して一切の遠慮も要らなくなったな。いや、元からしてねぇが。
ま、これで犠牲になった奴らも多少は浮かばれんだろ。

天宮・凛(蒼月紅花・b52753)
古の地縛霊の為のパスハ…ねぇ
なんだかぞっとしないな。いや…実感が沸かない、かな?
前回といい今回といい、吸血鬼株式会社の手のひらで踊らされている気がしないでもないけど…いつかその首に噛み付くために、今はただ牙を尖らせることに専念しようっ!

【戦闘】
僕は前衛
決定打には欠けるけど…回避困難で確実に傷を負わせていくのが僕の役目っ!
天宮凛、いざ参りますっ…
今回、まずは周囲のリビングデッドから潰していきます
基本方針は集中砲火で、確実に一体ずつ削るていくっ
僕はナイフの高機動力を生かしてクレセントファング改で蹴り上げつつ、囮役の魔剣士の方を気に掛けておきます
ずっとは無理かもしれないけど…もしピンチになっているのがわかったら、敵と魔剣士の方の間に入って援護をっ!
気防具で、能力値も若干気に振ったから僕だって少しくらい耐えられるはず…!
HPが半分以下になったら影分身術で回復
回復が足りなければ他者回復持ちの方に声を掛けて回復してもらいつつ、無茶はしません
誰も倒れず、古地縛霊をやっつける…
大丈夫、絶対に出来るはず…っ!
さぁ、あともうちょっとだ…頑張ろうっ!
アビは改>無印>切れたら術通常攻撃で使っていきます
アビが切れたって…伝家の宝刀の名は伊達じゃないって、見せてあげるよ…!


【撤退条件】
戦闘不能者が半数以上、回復アビリティ残量無し、勝算が見込めない場合、皆に声をかけて撤退を行います

遉・太一(ファンガ種ヴァンパイア・b62890)
【心情】
ったく、迷惑なやつらだな。
こっちも後手に回ってるのが辛いところだ。
なんとか先に潰したいもんだが、そう上手くもいかんよなぁ。

【戦闘】
敵からやや距離を取って。地縛霊の攻撃受け役は他の奴に任せる。
ま、適材適所ってやつだな。

親玉を抑える役の味方が元気なら、
敵をできる限り多く巻き込める位置にヴァンパイアクロスで攻撃。
同じ数なら、傷の深い奴がいるところを優先だ。
集中攻撃による各個撃破は戦術の基本だからな。
「葬送の十字架だ、成仏しやがれ」

危険な味方にはヒーリングファンガスで回復。
「この程度じゃまだまだ倒れられねぇだろ?」

回復の必要がなく、ヴァンパイアクロスが無くなったら
前に出て通常攻撃。
一番傷ついてるリビングデッドから優先して攻撃だ。
ボス地縛霊は最後な。

【戦闘後】
さて、みんな無事に切り抜けられたかね?
「しっかし、いつまでこんなこと続けやがるのかね?」
やつらの考えることはよく分からんなぁ。

雛森・イスカ(魔剣士・bn0012)(NPC)
 このキャラクターはNPC(マスターのキャラクター)です。プレイングはありません。




<リプレイ>

●熱い風に送られて
 じりじりとアスファルトを灼く陽射しはまだ十分に夏の熱を残し、アパートがひしめくその一角はいっそう暑さが増しているように感じられた。残暑のあまりの厳しさに真昼の通りをゆく人影は少なく、能力者達はそれ幸いと吸血鬼株式会社が買い上げているというアパート近くに集結する。
「いにしえの地縛霊達とそれを復活させる秘術……」
 みんみんとうるさい蝉の声にかき消されるかのような声で、黒桐・さなえ(甘党で乙女な魔術使い・b20828)は呟く。眠っていた筈の地縛霊達を無理やり復活させるとは、吸血鬼達は何を企んでいるのだろう。謎を数え始めれば指の数だけでは到底足りない気がする。
「人の血で呼び醒ます……とか。本当に」
 前回の儀式といい今回といい、いけすかない……古谷・唯(薊・b19041)も拳を握る。雛森・イスカ(魔剣士・bn0012)にしてみても、すぐそこにあるアパートでそんなことが行われたとは、すぐには信じがたい。少なくとも件のアパートは何の変哲もないように見えるのだから。
「……実感がわかない、かな」
 天宮・凛(蒼月紅花・b52753)は小さく息をついた。だがどうにも吸血鬼株式会社の掌で踊らされている気がしてしまうのだ。無論それが愉快であろうはずがない。
「こっちも後手に回ってるのが辛いところだ」
 遉・太一(ファンガ種ヴァンパイア・b62890)も首を竦めるようにしてアパートを眺める。閉め切った窓、閉じたカーテン。この暑さでは骸の傷みも相当な速さで進んでいるだろう。何とか先手を打つ方法はないかと考えはしても、添うそう簡単に妙案が浮ぶものでもない。
「でも、不謹慎だけど、強敵と戦えるのはワクワクするわね」
 銀・静蓮(怪力乱神・b01195)がくすりと笑った。彼女とて事件解決を図る事は最重要と捕えているし、吸血鬼が次に何をするのか突き止めておきたい思いはある。だがそれとは全く別の次元で、戦いに高揚する自身いる事も紛れもない事実。

 階段を登り切ったところで、先頭の凛がぴたりと足を止めた。どうしたのと仲間達の問う声に、彼はゆっくりと指をさす。その先には件の部屋のものと思しきドアが開かれ、スーツを着込んだ男が数人、こちらに向かって丁寧に頭を下げた。
「早速嗅ぎつけておいでになった……」
 中央にいた男が張りついたような笑顔を見せた。貴種ヴァンパイア・ライリー……イスカの小さな呟きに男の笑みはゆっくりと深くなっていく。

●死臭を纏う吸血鬼
「武士の……アレを生み出す為……それだけの理由で大量に殺った、ってか」
 挨拶代りともいえないような桐嶋・宗司(深黒晦冥・b25663)の一言に、ライリーの答えは明白だった。
「はい。それだけの為に殺させていただいたんですよ」
 罪悪感の欠片もない、にこやかさ。
「ざけんなよ……人の命を何だと思ってやがる……!」
 九頭竜・遊羅(爆炎の不死鳥・b42072)の激昂にも一行に動じる気配を見せない。
「それは見解の相違というもの」
 私共にとっては人の思念が1番上質というだけで――ライリーの笑顔は能面の如く崩れず、彼岸花・紅葉(旅鴉・b31310)は背筋が凍る思いを味わう。消えゆく命を仕方ないとは割切りたくない。ましてただの材料とみなす者になど、どうして同調できようか。
「……お前達のその目論見、今ここで潰す!」
 紅葉の宣言にライリーはほんの一瞬真顔に戻った。だが次の瞬間、ゆっくりと後退して能力者にドアを示し……。
「その前に、皆様にはこちらでしょう」
 中にいるのはいにしえの地縛霊達。これを放っておかれては名がすたるというものではありませんか――。
「上等だ! 形も残らず消し去ってやっから覚悟しやがれ!」
「次は……あんたら」
 遊羅の叫びに唯の静かな声が重なる――そのいけすかん横っ面、犠牲になった人に泣いて謝らしたる……。
「それはそれは……」
 楽しみな事です……そんな声だけを残して去ってゆく背を、能力者達は唇を噛み締めて見送った。今彼らと剣を交えてもどうせトカゲの尾を切るようなもの。今日の目的の最たるはこの部屋のゴーストの一掃にあるのだから……。

 部屋はじっとりとした暑さと死臭に満ちていた。纏わりつく死の匂いは下水道の比ではない。どうやら隣の部屋とも繋げて広くしてあるらしい1室で、むくりとリビングデッドが身を起こす。
「いざ参りますっ」
 誰よりも早く飛び込んでいったのは凛。細身の体がふわりと宙を舞ったかのような錯覚。その瞬間繰り出された蹴りは三日月の如き光跡を残して最も手前のリビングデッドに向けられる。
『……』
 鎧を纏った地縛霊が耳障りな音を立てて彼を見据える。紅葉は瞳に高速のプログラムが目まぐるしく走らせて彼の後を追ったが、すでに地縛霊の刀の切っ先ははっきりと凛を狙っている。
「「あっ」」
 囮役を務める筈だった宗司達が唇をかんだ。今彼と共に飛び出していれば、みすみす危険な行為をさせずに済んだものを、と。
「とりあえずは、仕方ねーだろ」
 白黒2種の奏甲とコアの光が輝く中、太一は血塗られた逆十字を描き出す。衝撃音と共に凛に群がろうとしていたリビングデッド達が僅かに怯んだ。だが精気を吸い取られかけても、リビングデッド達の士気は衰えなかったらしい。剣戟と衝撃波とが6体分、一気に凛に襲いかかる。
(「僕だって少し位耐えられる筈……!」)
 だが、流石に総ての攻撃を一身に受ければ、限界を超えるのも当り前の事。辛うじて立ち上がったことが、まるで奇跡のように思える程に。
「ごめん、先にあたしが当たらせて貰うぜ」
 遊羅は素早く凛の前に立ち、自らの日本刀を闇色に染める。刀は地縛霊の鎧にひびを入れ、澄んだ音は開戦の鏑矢のように長いながい尾を引いた。

●黄泉からの風
 分身術を用いた凛に唯が黒い奏甲を纏わせ、更に太一が純白のキノコを飛ばす。その間に紅葉は1体のリビングデッドに狙いを定め、遊羅はゴースト達の注目を一身に集めるべく派手な立ち回りを見せる。地縛霊は自分と似たタイプの戦士を狙う。そしてリビングデッド達も。だから遊羅と宗司の2人がそれを引きつけている間に、できる限り早くリビングデッドの掃討を――。これが能力者達の作戦だった。引きつけ役が倒れても、掃討が遅れても危険が増してくる策ではあったが、敵の能力を鑑みれば実に現実的なものではある。どこまで実践できるかはこれからの彼ら次第という訳だが。

「!!」
 地縛霊が振りおろす刀から突風のような衝撃波が生れ、遊羅の脇を掠めていく。続けて至近距離での剣風が聞こえ、刀が鎬の部分で火花を散らす。何とか避けたその隙を今度は3本の衝撃波が間断なく襲い……。3つの傷口からしみ込む3つの毒。その危険を見て取るや、静蓮は白い奏甲を彼女に宿し、さなえは総ての病魔を祓う符を送る。
「よぉ。今度はこっちの相手してくれよ」
 漆黒の闇を纏った長剣が地縛霊の鎧を砕いて肉を斬る。
「大丈夫ですね?」
 下がってきた遊羅を癒しつつイスカが問いかければ、彼女はにっと笑った。確かにゴーストの攻撃は強い。だが魔剣士対魔剣士の勝負なら早々見劣りがするわけでなし。まして気魄に優れた防具を揃えているとなれば……。
「なら、こっちは任せて!」
 薄暗くむし暑い部屋の中で凛のナイフは美しい銀色の光を放ち、神速の蹴りは三日月にも似た光跡を残す。リビングデッドの体が大きく傾いだのを唯と紅葉は見逃さない。
「行く……巻き込まれてよっ」
 黒い光を放つ蟲達が至る所で爆発を起こし、目にも止まらぬ一撃が態勢を崩したリビングデッドに見舞われる。
「今度は白いのをね!」
 裂帛の気合と共に静蓮の蟲達が飛び立った。それは天空に流れる銀の河のように。彼らがリビングデッドを狙う傍らでは、宗司が懸命に敵の攻撃を防いでいる。一瞬でも気を抜けば、大きな怪我をしかねない事が傍から見ていてもよく判る。闘いは更に激しさを増していこうとしていた。

 最初のリビングデッドが倒れたのは囮役達が更なる入替えを何度した頃だっただろうか。闘いは長期戦の様相を見せ始めていた。
「……外したか」
 唯は舌打ちしたくなる衝動を懸命に抑える。後方から伸びてくるイスカの闇色の腕もリビングデッドを捉え損ねて霧散する。攻撃となると対魔剣士タイプはどうしても分が悪い。敵も気魄に優れたものであってみれば、黒燐蟲達の爆発もそうそう決まってくれないし、衝撃破を使うリビングデッド達は群がってはくれないから多くのものを巻き込むことも容易ではない。
「葬送の十字架だ、成仏しやがれ」
 宙に現れるのは血の色に染まる太一の逆十字。貴種ヴァンパイアの引起す爆発は地縛霊と1体のリビングデッドの血を奪いにかかると、さなえも薄暗い部屋に光の刻印を呼び出して。創世の光とヘリオン達が呼ぶ光は大爆発を起こしてその敵を打ち払う。どさりとリビングデッドの体が畳に落ちた。対峙していた者達の間から、大きく息を吐く音が聞こえたのは、やはり漸くといった感が強かったからだろう。

●勝負とは競り勝つもの
 戦いはじりじりと亀の歩みのように進んでいった。枝葉を取り払ってごく単純化するならば原因は相性の良し悪し。防御・牽制という点から見ればゴーストとの相性は良いと言えた。実彼ら2人がかりでなければ、ゴースト達を抑えていく事は不可能だっただろうだが、攻撃という点においてみればそれ微妙といわざるを得ない。彼らの範囲攻撃は、遠距離攻撃をしてくるリビングデッド達を総て包み込むという訳にはいかなかったし、仮に2〜3体巻き込む事に成功しても、その総てにダメージを与えられる保証もない。
「確かに削ってはいるんだけど……」
 唯の顔には僅かながら焦りの色が浮んでいる。範囲攻撃の度にダメージを与える相手が異なれば、火力集中とは言い難くなるし、魔剣士タイプに有効な攻撃を持っているさなえと太一は回復のフォローにも回らねばならない。それがリビングデッドの掃討を遅らせている事は理解できても、囮役達に回復を送らない訳にもいかない。だがそれでも厭戦気分が生れなかったのは流石歴戦の能力者達であり、果敢に攻撃する粘りは天晴れというべきであろう。
(「ただ。問題は回復……」)
 さなえは決して声に出さなかったけれども、手元の符が心許なくなり始めているのも確かなこと。恐らくはイスカや静蓮も、そして太一も状況は似たり寄ったりのはずだろう。確かに負けはしていない。だがもしこのまま長引けば――さなえはもたげてきた不安を強く打ち消した。弱気になれば負ける。士気を落とす真似は絶対にしてはならないのだ。

「大丈夫、絶対に出来る筈……っ!」
 ならば自分達がやるしかない……凛の蹴りが宙を舞い、
「――紫電、一閃!」
 繰出した技から1拍遅れて紅葉が呟く。同時にリビングデッドの腹から背へ衝撃が突き抜ける。いけると仲間を振り返ったその刹那、彼の目に真っ白く輝く河がリビングデッドに流れ込む光景が飛び込んできた。動く屍が膝をつく音がやけに大きく響いたかと思うと、赤く塗れた十字架と世界の始まりを告げる光とが部屋を揺るがす爆発を引き起こす。3体目のリビングデッドはそんな爆風の中で息絶えたのである。
「あと少し……よね」
 残るリビングデッドを見遣った静蓮もさすがに肩で息をつく。だが次の瞬間、静蓮の喉から自分のものとは思えないような悲鳴が零れた。ぐらりと宗司の背中が揺れる。身体が限界にきつつあることは誰の目にも明らかだった。戦線の綻びは能力者の側にも訪れたのである。
「無茶しないで……でも、回復するから、頼む!」
 黒い奏甲は唯の蟲達の力、白いキノコは太一の……。
「この程度じゃまだまだ倒れられねぇだろ?」
 宗司は行くりと立ち上がる。目の前では遊羅が漆黒の剣戟で地縛霊を薙いだところだった。一度下がらねば――そう思ったその瞬間、リビングデッドの刀が彼の胸に真一文字の傷を穿ち、剣風にも似た衝撃波が回復したばかりの力を根こそぎ消し去っていく。
「……ここで片付けなきゃ、死んでった奴らも報われねぇからな」
 どんどん暗くなってくる視界の中で、宗司はそれでも一度は立ち上がる。回復をと叫ぶ女性の声が遥か遠くで聞こえた。
「!!!」
 だが、彼に届いたのは癒しの力ではなく死の力――濃い闇が能力者達の上に落ちかかってくるような気がした。

●力の総てを
 そこからは総力戦であった。ゴースト達の攻撃を一身に受けることになった遊羅、フォローにはイスカが入る。静蓮、太一、さなえ3枚の回復陣がそれを支え、他のメンバーは持てる力の総てをリビングデッドに殲滅に注いだ。勝負の天秤は今や右に左にと大きく揺れ、細い糸を渡るような緊張が戦場を覆っている。
「あともうちょっとだっ」
 がんばろう……凛の足が今までに速さで空気を裂き、唯は禍々しいばかりの力をその両の目に宿す。研ぎ澄まされたナイフのような視線がリビングデッドを射抜くと、紅葉の一撃がその後を襲う。血ぬられた十字架がゴーストの生気を吸い、ヘリオンの輝きが凄まじい爆発を起こす。任務遂行のために決死の戦いを挑む能力者達の姿は美しくすらあった。
 だが、押しつ押されつの攻防には果てがない。地縛霊の剣戟が遊羅を切り裂き、さなえの符がその傷を癒す。リビングデッドの衝撃波を代わりに受け止めたイスカもまた自らに治癒の符を用い……。
「大丈夫!?」
 唯の声がすぐ近くで聞こえた。僅かに振り返った遊羅の顔は疲労の色が濃かったが、それでも唇の端で笑みを形作る。体力的にはまだまだいける――高々と刀を回せば新たな力も湧いてくる。地縛霊の鎧はすでに砕け、片腕の白い骨がむき出しになっていた。
「そっちは?」
 遊羅が回復陣を振り返る。回復を担う者達の表情が一瞬凍りついた。今仲間をフルに癒せば恐らくそれで他者回復は切れる。
「……立て直そう」
 押し殺したような声がどこからか聞こえた。決して負けているわけではないのに、勝てない――その事実が心に重い。
「ならせめてこいつだけでも!」
 唯の漆黒の瞳に禍々しいまでの光が宿る。呪われた視線は熱線の如くリビングデッドの胸を射ぬき、紅葉の瞬断の一撃がそれに続く。心に溢れたた悔しさをただ1度の蹴りに込めて、凜はいく。銀色の一閃が名残の月のように煌めいて、生ける屍の首がごとりと落ちた――それが、最後だった。
「1輪の花も供えられなかったのは残念ですが……」
 リビングデッドを減らしたことだけがほんの少しの慰め。だが次に来る時はそれこそ一瞬で送ってあげよう。黒と白の蟲達が仲間の撤退の為に舞う中を、能力者達は整然とさがってゆく。背負った宗司の体は太一の肩に重く、ドアを閉めた音はひどく苦しげに能力者達の耳朶をうつ。だがそれもまた、次なる戦いのための力となるはず……。
 今はただ、そう言い聞かせて、彼らは学園への道をたどる――。


マスター:矢野梓 紹介ページ
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知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2010/09/10
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冒険結果:失敗…
重傷者:桐嶋・宗司(深黒晦冥・b25663) 
死亡者:なし
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