宮城氏、出馬に意欲 県知事選 民主県連が推薦検討

2010年9月11日 09時34分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録
(8時間8分前に更新)

 11月28日投開票の県知事選で、沖縄物産企業連合会長の宮城弘岩氏(70)が出馬を検討していることが10日、分かった。宮城氏は沖縄タイムスの取材に「いま熟慮中だ。近く結論を出したい」と述べ、意欲を示した。

 宮城氏は同日、民主党県連に、アジア沖縄経済研究所共同代表を務める成田善一氏を後援会長とする推薦願いを提出した。同県連の喜納昌吉代表は「擁立を真剣に検討したい」と述べ、前向きに検討する意向を示した。同氏が民主推薦で出馬した場合、県政野党は分裂選挙に突入する。

 しかし、民主党県連内や支持者には社民党県連、社大党、共産党県委が擁立する宜野湾市長の伊波洋一氏(58)を推す声も根強く、14日の党代表選の結果を見極めながら、役員会で対応を検討する。

 喜納代表は「県連としては独自候補の擁立が基本。保守、革新という古い体質を終わらせる必要がある。第三の道を選択する」と強調。沖縄物産企業連合の設立や中国、台湾などアジア圏との経済連携の重要性を主張する宮城氏の擁立に前向きな姿勢を示した。

 新垣安弘幹事長は「小沢一郎前幹事長が新代表に就任した場合、党本部の流れが変わる可能性はある」と指摘。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「県民合意が得られず不可能」などとする県連の基本方針が党本部に受け入れられ、独自候補擁立が可能になるとの見方を示した。一方、ある県連幹部は、県政野党側の候補者が割れることに危機感を表明。「後援会や支持者には、伊波氏を支援するべきだとの意見が根強い」と述べ、宮城氏擁立に否定的な見解を示した。

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