[転落死]警官の前で男性　名大非常階段から

　１１日午前５時５分ごろ、名古屋市千種区の名古屋大学総合研究実験棟で、男性が６階の非常階段踊り場から転落し、全身を強く打って死亡した。男性は、通報で駆け付けた愛知県警千種署員の目の前で転落した。

　同署によると、同日午前４時ごろ、警備会社から「何者かが侵入しているようだ」との通報を受け、署員数人が名大へ向かった。同棟で非常階段を下りていた男性は、３階付近で署員に気付くと、階段を上っていったという。署員２人が追い掛け、男性が転落防止フェンスにぶら下がっているのを見つけた。「やめろ」と声をかけたが、男性は手を放して転落したという。男性は６０代ぐらいで、白っぽいポロシャツに短パン姿で、眼鏡をかけていた。【福島祥】