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【社会】

闇サイト殺人神田死刑囚の控訴取り下げ有効 名高裁決定

2010年9月11日 00時20分

 名古屋市千種区で2007年8月、会社員磯谷利恵さん=当時(31)=が殺害された闇サイト事件で、名古屋高裁(下山保男裁判長)は、強盗殺人罪などに問われ、一審で死刑判決を受けた元新聞セールススタッフ神田司死刑囚(39)の控訴取り下げは無効として、弁護人が求めた控訴審期日指定の申し立てを退ける決定をした。

 弁護人は3日以内に異議申し立てができるため、神田死刑囚の判決は確定しない。決定は9日付。09年3月の一審名古屋地裁判決は「インターネットで知り合った犯罪者集団による極めて悪質性の高い犯行」と判断し、神田死刑囚と無職堀慶末(よしとも)被告(35)に死刑判決を言い渡した。犯行後に自首した無職川岸健治被告(43)は無期懲役とした。

 神田死刑囚と弁護人はそれぞれ控訴したが神田死刑囚は同年4月13日付で控訴を取り下げた。弁護人は神田死刑囚の精神状態などを理由に取り下げは無効だとして、控訴審を開くよう求めていた。

 【闇サイト殺人事件】 一審判決によると、インターネットの闇サイトで知り合った神田司死刑囚、堀慶末被告、川岸健治被告の3人は2007年8月24日夜、名古屋市千種区の路上で帰宅途中の会社員磯谷利恵さんを車に拉致。現金6万2000円やキャッシュカードなどを奪ったうえ翌25日、金づちで頭を数十回なぐり、顔に粘着テープ巻き付け首をロープで絞めて殺害。遺体を岐阜県瑞浪市の山中に遺棄した。

(中日新聞)

 

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