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2010年9月10日(金) 19:15 |
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円高で地元企業に様々な影響
1ドル80円台前半と記録的な円高が続いています。 海外と取引を持つ地元企業にも様々な影響が出ています。 海外から製品や材料を輸入する企業は、仕入れ価格の減少でコストが抑えられますが、輸出が大きなウェイトを占める企業は経営が圧迫されると悲鳴を上げています。
岡山市内の為替レートの表示板です。 10日の円相場は一時1ドル84円台を付けましたが、記録的な円高はまだまだ続いています。 岡山市に本社を置く中国精油では、海外から輸入した自動車のエンジンオイルなどを販売していますが、円高で仕入れコストが大きく抑えられている状況だと言います。 円高は一方で、海外に輸出する企業にとっては大きなマイナス材料です。 井原市の半導体や液晶パネルの製造機器メーカー・タツモは、海外との直接取引は全体の10%程度と現時点では大きな影響は出ていません。 しかし、国内の顧客に納める製品のほとんどが最終的には海外で販売されるため、円高が続けば今後製品の大幅な値下げが求められると懸念しています。 タツモでは、最低でも1ドル90円はないと利益が出しづらいと話します。 今後1ドル80円台が続けば、製造拠点の中心を海外に移す必要にも迫られかねません。 円高の傾向が収まる気配は見られません。 岡山・香川の多くの製造業の企業が、何らかの形で輸出入と関わっています。 メーカーの泣き笑いは、まだしばらく続きそうです。
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