記事入力 : 2010/09/11 08:57:02
テスン号拿捕:北が中国人船員の雇用経緯・待遇を調査
韓国政府、合同調査結果を発表
先月8日に東海(日本名:日本海)沖で北朝鮮に拿捕(だほ)され、1カ月ぶりに帰還したイカ釣り漁船「第55テスン号」(浦項港所属、41トン)は、拿捕された際、エンジンの故障により北朝鮮海域を侵犯していたことが分かった。
10日に発表された政府合同調査結果によると、先月1日に慶尚北道浦項市・東浜港を出航したテスン号は、先月8日未明より北朝鮮側の排他的経済水域(EEZ)から2.9マイル離れた海上、大和堆漁場近くでイカ釣り操業をしていた時に船のエンジンが故障、点検中に潮に流され、北朝鮮側海域に流れていったとのことだ。そして同日午前10時40分ごろ、北朝鮮側EEZ内0.2マイルの海上で、北朝鮮の漁業指導船に拿捕され、咸鏡北道の金策港に抑留された。
テスン号の船員7人(韓国人4人、中国人3人)は抑留期間中、金策港に船を停泊させたまま船上生活を送り、一人ずつ港近くの建物に呼ばれ、平壌から派遣された調査官二人から身元やEEZを越えた経緯などについて取り調べられた。取り調べは一人に対し2-10回ほど、1回当たりは10分-1時間ほど行われたという。
北朝鮮当局の調査で、キム・チリ船長(58)ら韓国人船員4人は「エンジンの故障で漂流し、北朝鮮の海域に入った」と述べた後に自白書を作成・提出したことが確認された。中国人船員3人は、雇用経緯や待遇の実態などに関する取り調べをそれぞれ2回ずつ受けたという。
大邱=崔洙豪(チェ・スホ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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