回を重ねるごとに興行収入右肩上がりの日本を重視!? 『バイオハザードIV アフターライフ』
nikkei TRENDYnet 9月10日(金)11時6分配信
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ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の人気アクションホラー『バイオハザード』シリーズ。その4作目が全世界同時公開となる。シリーズ初の3D作品となるほか、東京・渋谷から幕を開ける本作は日本重視でヒットする? |
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始まりは渋谷のスクランブル交差点。雨の中、ボーっと突っ立っていた1人の少女が、突然、サラリーマン風の男性に噛みついたのだ。実は彼女はT-ウイルスに感染していたアンデッド(ゾンビ)で、これを機に感染は一気に広がっていく。
それから4年。ウイルス感染によってアンデッドたちがうごめく東京の地下には、ウイルス開発元のアンブレラ社の本部が作られ、新たな研究が進められていた。その本部を、アリスが自身のクローンと共に襲撃。ウェスカー会長の命を狙うが、ウェスカーは小型飛行機で脱出。アリスもその飛行機に乗り込むが、逆に、彼が持っていた血清を注射され、超人的パワーを失ってしまうことに。
巨大な秘密研究所+ウイルス+アンデッド VS アリス
物語は、そんなアリスがアラスカにあるというウイルス感染のない安全な場所「アルカディア」を目指す姿を追っていく。前作で行動を共にしたクレア(アリ・ラーター)との再会。そして、生存者数人が立てこもる刑務所への合流。そこは周囲をおびただしい数のアンデッドに囲まれた危険な場所で、アリスはリーダーとなり、みんなを連れての脱出を試みることに。
と、こんな風に書かれても、さっぱりという人も多いだろう。そこで、簡単にこれまでの流れを説明しておこう。そもそもの始まりは、アンブレラ社が地下に作った巨大な秘密研究所で起こった事故。この事故がきっかけとなり、働いていた大勢のスタッフたちがアンデッドと化してしまう。要因となったのが極秘裏に開発が進められていたT-ウイルスで、アリスら特殊部隊の隊員たちは、アンデッドと戦いながらウイルスが地上に広がるのを防ごうとする。
ここまでが1作目の話。続く2作目では、すでにウイルスは地上に漏れ、街はアンデッドだらけとなっている。一方、アンブレラ社は核兵器を使い、今回の事故を街ごと消してしまおうと画策。街の出口は封鎖され、アリスにもピンチが訪れるという内容。さらに3作目は、前作ラストから数年後という設定で、地球上がウイルスに感染し砂漠化したラスベガスが舞台となっている。
『アバター』のジェームズ・キャメロンからアドバイスを受けた3D
スペースの都合でこれ以上の説明は控えるが、大まかな流れは上記の通り。
そして今回、続編製作にあたって試みられたのが、アリスの超人的パワーをなくすこと。実はアリスは2作目で、極秘の実験台にされ超人的パワーを身につけていたのだ。3作目ではそのパワーが遺憾なく発揮されるが、監督のアンダーソンは「新しい映画を作るためには、彼女がパワーを失う必要がある」と判断。1作目同様“訓練された戦士”レベルとなり、普通の人間としてアンデッド相手に戦いを挑んでいく。当然、やられることも多く、彼女の奮闘ぶりに注目だ。
また、シリーズ初となる3Dにも注目。3D映画を作るには2つの方法があり、1つが2Dで撮影した後に3Dにバージョンアップする方法。これだと撮影に時間がかからず簡単だが、その分、飛び出し度が弱くなる傾向にある。もう1つが、撮影時から3D専用のカメラを使用する方法。今回は後者を使っており、監督のアンダーソンは、同じ方法を使った大ヒット作『アバター』のジェームズ・キャメロン監督からアドバイスを受けたという。
日本での興収は1作目23億円、2作目27億円、3作目28.5億円…今回は!?
ちなみに、この映画のプロモーションのために来日したジョヴォヴィッチが語るに、2Dに比べて3Dでのアクションシーンの撮影はとても大変なのだそうだ。というのも、2Dの場合、奥行きをごまかしながらパンチやキックが当たっているように見せることが可能だったが、3Dだと奥行きまでもが映像に映り込み、観客にわかってしまうから。それゆえに3D撮影では限りなく当てるに近い距離が求められる。なので撮影中に「パンチが当たったり、当てられることがしばしば起こった」という。
もう1つの注目は、やはり東京のシーンから本作が幕を開けること。これは日本のファンへのサービスかもしれない。日本発の同名ゲームが原作となっていることに加え、このシリーズの日本での興収が、1作目23億円、2作目27億円、3作目28.5億円と、回を重ねるごとに伸びているのだ。ハリウッドのプロデューサーにとってもこれらは見落とせないデータ。本作の日本人ファンは、重視すべきお客様なのだ。
中島美嘉も登場の今回が続編に影響する?
なお、冒頭に登場する東京での感染者第1号を演じているのはアーティストの中島美嘉。彼女も東京で開かれたワールドプレミアでレッドカーペットに登場。「出番はちょっとだが、東京での第1感染者ということで、すごく重要な役だと思って一生懸命やった。すごく楽しかった」と語っていた。今回の上映で興収が前作を再び越えるようであれば、まだまだ続編が作られていくことになりそうだ。
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最終更新:9月10日(金)11時6分