中国 ガス田の条約交渉を延期
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中国 ガス田の条約交渉を延期

9月11日 4時8分 twitterでつぶやく

沖縄県の尖閣諸島の日本の領海内で中国の漁船と海上保安部の巡視船が衝突し、漁船の船長が逮捕された事件を受けて、中国政府は、今月中旬に予定されていた東シナ海のガス田開発をめぐる日本との条約締結交渉を延期すると発表しました。

この事件は、日本の領海内にいた中国のトロール漁船が、海上保安部の立ち入り検査を妨害するために巡視船に衝突したとして、中国人船長が公務執行妨害の疑いで逮捕されたもので、中国政府は、10日、楊外相が、北京駐在の丹羽大使を呼んで、3度目の抗議を行うなど、日本政府の対応に反発を強めています。さらに、中国外務省の姜瑜報道官は、11日未明、外務省のホームページで、今月中旬に予定されていた東シナ海のガス田開発をめぐる日本との2回目の条約締結交渉を延期すると発表しました。この交渉は、中国が単独で開発を進める白樺ガス田への日本の出資や、北部海域の共同開発に向けて、日中両国が解決策を話し合うもので、中国政府としては、この交渉を一方的に延期することで、中国国内に向けて、日本への強硬な姿勢をアピールするねらいがあるものとみられます。