【社会】毒ぶどう酒事件の再審開始求め「人間の鎖」2010年9月10日 18時43分
名古屋高裁で再審請求をめぐる差し戻し審が始まった名張毒ぶどう酒事件で、奥西勝・元被告(84)=名古屋拘置所在監=の支援者約400人が10日、名古屋高裁を「人間の鎖」で囲み、速やかに再審開始を決め、奥西元被告の釈放を認めるよう訴えた。 名古屋高裁前に集まった奥西元被告の支援者らは互いに手をつなぎ、庁舎の周囲を取り囲み「奥西さんを釈放し、再審を開始せよ」「名張事件の審理は尽くされているぞ」などと、シュプレヒコールを上げた。 この日に合わせ奥西元被告が支援者らにあてた手紙も披露され「きょうは41年前、(名古屋高裁が)私を死刑判決にした日で、以来冤罪に苦しみ84歳になりました。私も命の限りがんばります。一層のご支援をお願いします」と読み上げられた。 差し戻し審は4月に始まり、高裁と弁護団、名古屋高検が審理計画について協議を続けている。 (共同) PR情報
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