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ジョー山中宅全焼「人間の証明」は無事

2010年9月7日

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 ミュージシャンのジョー山中(本名・山中明=64)の自宅(神奈川県鎌倉市)が、6日未明に火事に遭った。近所の住民が午前5時半ごろに通報し、約1時間後に鎮火したが、築50年以上の木造平屋約100平方メートルは全焼した。山中と妻の聡子さん(36)長男(6)次男(3)は逃げ出して一家は無事だった。

 神奈川県警大船署などによると、山中は5日午後1時から9時まで、ミュージシャン仲間など約60人を招き、バーベキューをしていたが、出火との関連性は同署が調査中。家族で最後に聡子さんが就寝したのは深夜1時ごろだった。

 山中は現在、肺がんを患っており、6月下旬から放射線治療を受けながら自宅で療養していた。この日は、火災の動揺が激しく、自宅近くに駐車した車にこもったままで、所属事務所関係者が「近所の方にご心配をかけて申し訳ないです。周りも延焼しなくて、子どもたちも無傷で誰ひとりケガをしなくてよかった」とコメントを代弁した。

 一方で、火事に気付き、近所の住民に通報を依頼した聡子さんは気丈だった。「(気付いた後)Tシャツにパンツ1枚で、子どもをラグビーボールのように抱えはだしで走りました。もう、Tバックじゃなくて良かったですよ。しょうがないです。物はなくなっても、大事なものは心に入っていれば大丈夫です。ジョーが病気になった時の方が悲しかった」。涙は見せず、笑いも交えて話した。

 救いもあった。焼け跡から山中の大ヒット曲「人間の証明のテーマ」(77年)が表彰されたゴールドディスクが発見されたという。「見つかったのは、ゴミ袋4個分にまとめた衣類とこれだけ。でも、ジョーは喜ぶ。形に残っているものだし、子どもに受け継ぐことができるから」と聡子さん。一家は山中と前妻との間の長男光さん(36)の自宅に身を寄せるという。

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