2010年8月の携帯電話ランキングは、6月24日発売のソフトバンクモバイルの「iPhone 4」の32GBモデル、16GBモデルが1-2フィニッシュを飾った。7月に続き、2か月連続の1位・2位独占だ。しかし、携帯電話全体の販売台数に占めるスマートフォンの比率は、7月の22.6%から20.2%にややダウン。トップ10には、「iPhone 4」と「Xperia」以外のスマートフォンはランクインしておらず、従来型の携帯電話が多数を占めている。
●iPhone 4 32GBモデルがダントツのトップ、2位との販売台数の差は2倍以上
「BCNランキング」によると、スマートフォンを含む、2010年8月の携帯電話全体の販売台数1位はソフトバンクモバイルの「iPhone 4」の32GBモデル、2位は同じ「iPhone 4」の16GBモデルだった。3位はKDDI(au)の「AQUOS SHOT SH008」、4位はNTTドコモの「Xperia SO-01B」で、3位から10位まではすべてauとドコモの端末だった。
「iPhone 4」は、発売当初から、大容量の32GBモデルに人気が集中。1位の32GBモデルと2位の16GBモデルの8月の販売台数の差は2.3倍と、かなり開いている。2位と3位の差は小さく、今後も「iPhone 4」が1-2フィニッシュを続けられるかどうかは、16GBモデルの売れ行き次第だろう。もちろん、32GBモデルと16GBモデルを合算すると、2位以下との差はさらに広がり、ダントツのトップに踊り出る。
続いて、主要3キャリア、NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクモバイルについて、それぞれ2010年8月の月間トップ10を紹介しよう。
NTTドコモは、前月に引き続き、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のAndroid搭載スマートフォン「Xperia」が1位を獲得。4月1日の発売から半年近く経つ今も人気は衰えず、ロングセラーの兆候をみせている。一方、6-7月に発売された「BLACKBERRY BOLD 9700」「LYNX SH-10B」「dynapocket T-01B」は、それぞれ29位、31位、32位にとどまり、同じドコモの最新スマートフォンといっても、機種ごとに売れ行きにはかなり差がある。
2位には富士通製の「F-06B」、3位には、7月発売のパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「VIERAケータイ P-06B」が入った。同じく7月発売の富士通製のシニア向け携帯電話「らくらくホン7」も8位につけている。
KDDI(au)は、6月16日発売の「AQUOS SHOT SH008」が前月18位から急上昇し、同じシャープ製の「SH005」に代わってトップを獲得。2位は「簡単ケータイ K004」、3位は「EXILIMケータイ CA003」だった。発売前から注目を集めたau初のスマートフォン「ISシリーズ」は、2機種のうちシャープ製のAndroid端末「IS01」が前月9位から16位にダウンしたものの、東芝製のWindows Phone「IS02」は前月と同じ19位をキープした。
ソフトバンクモバイル(SoftBank)は、7月発売の新モデル「AQUOS SHOT 945SH」「VIERAケータイ 942P」がトップ10に入った以外、前月とほとんど変動がなかった。「iPhone 4」の32GBモデル、16GBモデルが1位・2位を占め、3位以下に従来型の携帯電話が続く。
2010年8月の携帯電話全体の販売台数に占めるスマートフォンの比率は20.2%。2か月連続で2割を超えたものの、7月の22.6%より若干下がった。それらスマートフォンの総販売台数うち、32GBモデルと16GBモデルを合算した「iPhone 4」が71.1%を占め、2番手の「Xperia」は15.8%、3番手の「IS01」ではわずか3.9%だった。
市場全体をみれば、従来型の携帯電話が8割を占める。マスコミ等で人気が喧伝されているスマートフォンだが、現時点では「スマートフォン」が人気なのではなく、「iPhone 4」と「Xperia」の2機種が支持されているだけ、といわざるを得ない。(BCN・嵯峨野 芙美)
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