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木材チップと石炭で発電へ 北電の七尾大田火力発電所

2010年8月31日

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木質バイオマス設備

 北陸電力は9月から、木材チップを石炭と混ぜて燃やす「木質バイオマス混焼発電」を七尾市大田町の七尾大田火力発電所2号機(70万キロワット)で始める。敦賀2号機(福井県敦賀市)に続くもので、石炭換算で年間1.4万トン(全体の0.4%相当)のCO2が削減できるという。

 木質バイオマスとは、化石燃料を除く「再生可能な生物由来の有機性資源」のこと。北電は昨年7月から、地球温暖化対策として、樹木の伐採や製材作業で出た木くずなどを引き取り、石炭と混ぜる施設の建設を進めてきた。

 木くずは2.5センチ以下のチップの形で搬入され、石炭と混ぜられる。これを既設の設備で細かく砕き、ボイラーで燃やす。年間2万トンのチップを受け入れ、1700万キロワットを発電する計画だ。

 チップは石川、富山両県の製材会社など12社から提供される。受け入れ設備の建設費については明らかにできないという。

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