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「救急車呼ぶか」に、押尾被告「だめだ」
元俳優・押尾学被告(32)が保護責任者遺棄致死などの罪に問われている裁判員裁判の公判が6日、東京地裁で行われ、事件当日、現場に駆けつけた元マネジャーが当時の状況について証言し、「救急車を呼ぶか」という会話の中で、押尾被告が「だめだ、呼ぶな」と言ったことを明らかにした。
押尾被告は去年、東京・港区のマンションで一緒に合成麻薬「MDMA」を飲んだ田中香織さん(当時30)の容体が悪くなったにもかかわらず、放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われている。押尾被告は、保護責任者遺棄致死の罪などについて、無罪を主張している。
事件当日、現場に駆けつけた元マネジャーが当時の状況について証言した。元マネジャーは、「救急車を呼ぶか」という会話の中で、「押尾被告が『だめだ、呼ぶな』と言った。『呼ぶと自分が薬をやっていることがばれて仕事もなくなるし、子供にも会えなくなる』と言った」と明らかにした。検察側が「それを聞いてどう思ったのですか」と質問すると、元マネジャーは「非常に自分勝手だな、と」と話した。
押尾被告は、もう一人の元マネジャーに罪を着せようと提案したという。元マネジャーは「(別の元マネジャーが)『自分の知人の女性を連れ込み、セックスした後、その女性が亡くなったというのはどうか』と押尾被告に提案された」と述べた。検察側が「それに対してどう答えましたか」と質問すると、元マネジャーは「『押尾被告の体液が出るからこれは通らないよ』と言った」と話した。
また、別の元マネジャーは「(押尾被告に)『お前のこと一生面倒見るので、第一発見者として名乗り出てくれないか』と言われた」と話した。
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