たこフェリー親会社　「安値で株式移譲」　

　明石淡路フェリー（愛称・たこフェリー、明石市中崎２）からの撤退を表明している親会社のツネイシホールディングス（広島県福山市）は９日までに、「航路の存続が見込まれるなら、保有株は淡路ジェノバラインを第１候補に安値で移譲する」との考えを明石市に伝えた。

　株式移譲などの協議の期限は９月末とし、１０日午後に明石、淡路、洲本、南あわじの４市とツネイシ社、明石淡路フェリー、ジェノバ社が航路存続に向けて調整する。

　明石市が要請していたフェリー船「あさしお丸」の売却留保について、ツネイシ社は「売却を取りやめる場合は、４市が（違約金などの）責任を持つ」と求めたため、明石市は売却留保を断念する方針。

（森本尚樹）

(2010/09/10 08:21)