2010年9月9日20時24分
法務省は9日、法科大学院の修了者を対象とした新司法試験の2010年の合格者を発表した。8163人の受験者数に対し、合格したのは2074人で、合格率は25.4%。前年の27.6%を下回り、新司法試験が始まった06年から4年連続で下降し、過去最低となった。
政府は法曹人口拡大の計画で「2010年ごろに年3千人」とする方針だったが、今年を含めた最近3年の合格者数はいずれも2千人台前半にとどまった。昨年の旧試験の合格者は99人で、今年はさらに減るとみられることから、新旧をあわせても「3千人計画」の実現は不可能で、政府計画や、再編・統合を含めた法科大学院教育の見直し論議が今後加速しそうだ。
新司法試験は「5年間で3回まで」の受験制限がある。06年3月に法科大学院を修了した1期生2176人を追跡調査したところ、5年目となる今年までに合格した人は1518人で、累計の合格率は69.8%だった。
一方で、今年に3回目の受験をして不合格となり、受験資格を失った人も872人いた。今年の合格者は24歳から66歳までで、平均年齢は29.1歳。合格者のうち、1回目の受験で合格した人は1183人だった。
法科大学院のうち、大学で法学を学んでいない人向けの「未修者コース」(3年制)修了者の苦戦が目立った。合格率は17.3%で過去最低となり、法学部を出た人向けの「既修者コース」(2年制)修了者の37.0%と比べても大きく下回った。
今回、法科大学院ごとの合格率が全体の合格率(25.4%)を上回ったのは19校。この19校で全体の7割の合格者を出すという結果になり、法科大学院間の「格差」が固定化している。(河原田慎一)