最終更新: 2010/09/10 17:37

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山形・東根市に開校予定の小学校、同名のアダルトサイトがあることから名前を変更へ

山形・東根市に開校予定の小学校、同名のアダルトサイトがあることから名前を変更へ
小学校の名前をめぐって、騒動が起きている。山形・東根市に開校予定だった「さくらんぼ小学校」だが、突然、学校名が変更となった。
山形県の名産品といえば、サクランボ。
2011年4月に、東根市に開校する小学校に、「さくらんぼ」という名前がつけられることになっていた。
しかし、土田正剛市長は9日に緊急会見を開き、「『さくらんぼ小学校』の名前を廃止する」と、突然、学校名を変更することを発表した。
その理由について、土田市長は「まさかアダルトサイトに同名の小学校があるとは、夢にも思わなかったわけでしてね。興味本位に開校時にネット仲間が大勢詰めかけるとか、中にはあまり芳しくない方々もいるかもしれない」と話した。
実は、ネット上に同じ名前のウェブサイトが存在し、児童の安全に危険を及ぼす可能性があるとしている。
実際に、複数の大手検索サイトで「さくらんぼ小学校」を検索してみると、上位に出てたのは「私立さくらんぼ小学校」というサイト。
このサイトは、成人向けのゲームソフトを紹介していて、18歳未満の閲覧を禁止している。
今回の学校名変更について、東根市民は、「へ〜、変えるんですか。さくらんぼっていう名前は、わたし個人的にはいいなと思いましたけど」、「(学校名は)変えてもらっていいんじゃないかと思いましたね。アダルトサイトに(名前を)使ってほしくなかったなと思いますし」などと話した。
東根市は、日本を代表するサクランボの品種「佐藤錦」の生まれた場所。
東根市にある駅の名前は「さくらんぼ東根駅」、そして街頭もサクランボの形、さらに駅前のモニュメントにもサクランボが使われている。
「さくらんぼ」という名称は、市内の保育園など、さまざまなところで使われている。
そして、「さくらんぼ小学校」という名前は、市民の公募で選ばれ、すでに校歌も完成していた。
校歌を作詞・作曲したのは、山形出身の作曲家・服部公一さん。
校歌のタイトルは「ひかる六つのさくらんぼ」。
6つとは、小学校の6学年を表したもので、数々の校歌を作ってきた服部さんにとっても、自信作だったという。
服部さんは「青天のへきれきですね。『さくらんぼ小学校』っていうのがね、わたしが作ったのが『ラ・フランス小学校』になれば、これ例え話よ、全部だめになるね。大変ショックでしたよ」と話した。
サクランボのイメージで作ったことから、校名が変われば、大幅な変更を余儀なくされるという。
そうした中、今回の騒動を受けて、成人向けサイト「私立さくらんぼ小学校」の運営会社が、「児童の安全を配慮し、サークル名の変更を視野に入れることも考慮しております」とコメントを掲載し、名称の変更を示唆した。
10日午後、土田市長は「サイトの作成者が名前を変えてもいいよと言ってもらっても、それまでのファンがいなくなるならともかく、同じことですよ」と話した。
名前を戻すことは考えていないとして、28日の市議会で、新しい名前を決めるという。

(09/10 17:22 さくらんぼテレビ)


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