iPhoneアプリ審査での111の禁止項目(意訳)

ついに明らかになった、iPhoneアプリのリジェクト基準条項。 Engadetが公開したPDFをベースに、リアルタイムに更新中。
とりあえずリアルタイムに翻訳を作成中。 おもいっきり意訳なので、間違いの指摘や突っ込みはコメント欄かTwitterでお願いします。

<このリストは、2010年9月10日現在のものです。また意訳なので、気になる条文は原典をチェックすること。>

2. 機能

2.1: クラッシュするアプリはリジェクト。
2.2: バグのあるアプリはリジェクト。
2.3: 開発者の申請したものと違うアプリはリジェクト。
2.4: アプリの紹介文にない隠し機能を持つアプリはリジェクト。
2.5: 非公開のAPIを用いたアプリはリジェクト。
2.6: サンドボックス外のデータを読み書きするアプリはリジェクト
2.7: 実行コードを外部からダウンロードするアプリはリジェクト
2.8: 他の実行形式のファイルをダウンロードしたり、インストールするものはリジェクト
2.9: ベータ、デモ、体験版、テスト版はリジェクト
2.10 iPhoneアプリは基本的にiPadの通常サイズ、x2サイズモードで動く必要がある。
2.11 すでにapp storeにあるアプリのコピー品はリジェクトされる可能性がある。特にそのアプリが大量にある場合には可能性が高い。
2.12 機能性、娯楽性のまったくないアプリケはリジェクトされる可能性がある。
2.13 完全に広告、マーケティング用とのアプリはリジェクトされる。
2.14 ハッキリと説明されていない、偽の機能、ジョーク機能はリジェクトされる。
2.15 20MBを超えるアプリケーションは、携帯回線からはダウンロードできない。
2.16 マルチタスク機能は以下の目的にしか使用できない。即ちVoIP, オーディオ再生、位置情報、タスク終了、ローカル通知等。
2.17 ウェブを表示するにはWebKitフレームワークと WebKitのJavaScriptを用いなければならない。
2.18 アルコールの大量消費や違法行為、未成年へのタバコや飲酒等を推奨するアプリはリジェクトされる。
2.19 正しくない自己診断結果や不正確なデバイス情報を表示するアプリはリジェクト
2.20 似通ったアプリをスパム的に大量に公開する場合は、開発者登録を抹消される。

3. メタデータ(名称、紹介文、レート、ランキング)

3.1: 他のモバイルプラットフォームについて言及するアプリはリジェクトされる。
3.2: ダミー文の含まれるアプリはリジェクトされる。
3.3: アプリの内容、機能に関係ない紹介文はリジェクトされる。
3.4: AppStoreとiPhoneで表示されるアプリの名称は、混乱のでるような大きな違いがあってはならない。
3.5: 大きなアイコンと小さなアイコンは、乱のでるような大きな違いがあってはならない。
3.6: 4+歳レーティングに引っかかるスクリーンショット、アイコンのあるアプリはリジェクトされる。
3.7: カテゴリーがアプリと関係ないものの場合、リジェクトされる。
3.8.: レーティングが不適切なものは、Appleによりレーティングが変更される場合がある。
3.9.: キーワードが不適切なものは、Appleによりキーワードが変更/削除される場合がある。
3.10: 偽のレビューや、有料のレビューによりAppStoreのランキングを操作する等、不適切な行為を行った場合には、開発者登録を抹消される。

4. 位置情報
4.1 事前の通知なく、ユーザーの情報を収集し、送信、あるいは位置情報を使用するアプリはリジェクトされる。
4.2 位置情報APIを自動車や飛行機、その他危機の自動操縦に用いるアプリはリジェクトされる。
4.3 位置情報APIを、緊急時の連絡等に用いるものはリジェクトされる。

5. プッシュノーティフィケーション
5.1: Appleの提供するAPIを用いずに、プッシュ通信をするアプリはリジェクトされる。
5.2: AppleからPush Application IDを取得することなしに、プッシュAPIを使うアプリはリジェクトされる。
5.3: アプリをインストールしていないユーザーに対し、プッシュ通知をするものはリジェクトされる。
5.4: 重要な個人情報や、機密情報をプッシュ通知するアプリは削除される。
5.5: ユーザーの求めていない情報や、スパム、フィッシング用途でプッシュ通知を用いるものは削除される。
5.6: プッシュ通知は、広告やマーケティング用途には使ってはならない。
5.7: アプリは、ユーザーのプッシュ通知の設定を変えられない。
5.8: プッシュ通知ネットワークに過度の不可をかけるアプリはリジェクトされる。
5.9: プッシュネットワークの運用に被害を与える可能性のあるウィルス、ファイル、プログラムを送信するアプリはリジェクトされる。

6. Game Center
6.1: ユーザーやサードパーティにプレイヤーIDを表示するアプリはリジェクトされる。
6.2: プレイヤーIDをGame Center の規約に反する用途で使用するアプリはリジェクトされる。
6.3: Game Centerから得られるデータを収拾、マイニング等する開発者は、開発者登録を抹消される。
6.4: リーダーボードのスコア等、GameCenter内の情報は、GameCenterに対応したアプリ内でのみ使われなければならない。
6.5: Game Centerのサービスを用いて、フィッシングやスパムなどのメッセージを送信するアプリはリジェクトされる。
6.6: Game Center のシステムに過大な不可をかけるアプリはリジェクトされる。
6.7: Game Centerの運用に被害を与える可能性のあるウィルス、ファイル、プログラムを送信するアプリはリジェクトされる。

7. iAd

7.1: 広告のインプレッションやクリックスルーを自動で増加させるアプリはリジェクトされる。
7.2: 空のiAdバナーを表示するアプリはリジェクトされる。
7.3: iAdの表示そのものが主機能のアプリはリジェクトされる。

8 トレードマーク
8.1: Appleの商標を用いる場合には、ガイドラインに従わなければならない。
8.2: アプリの供給元がAppleであるかのようにみせたり、特定の機能や品質に対してAppleが公式に支持しているようにみせるアプリはリジェクトされる。
8.3: Appleの商品や広告等に、誤解をまねくほど似通ったアプリはリジェクトされる。
8.4: Appleの製品の綴りが間違って表示されるアプリはリジェクトされる。
8.5: 他社の商標等を用いる場合には、Appleの求めに応じて権利を確認する書類を用意する必要がある。
8.6: GoogleMapsAPIによる、Goole Map, Goole Earthの画像は、本来のブランド的な表示が保持され、表示されている場合に、アプリケーション内での使用がみとめられる。Googleのロゴやコピーライトホルダーの表記を隠したり変更したアプリはリジェクトされる。

9. メディアコンテンツ
9.1: MediaPlayerフレームワークを使わずに、音楽ライブラリ内のコンテンツにアクセスするアプリはリジェクトされる。
9.2: iPodのインターフェースをコピーしたアプリはリジェクトされる。
9.3: 電話回線でのオーディオストリームは、5分間に5MB以下に制限される。
9.4: 電話回線でのビデオストリームは10分以下、HTTP Live Streamingを使わなければならず、それには64kbpsの音声のみのHTTP Live Streamも含まれる。

10. インターフェース
10.1: アプリはApple iPhone / iPad Human Interface Guidelineに従わなければならない。
10.2: AppStore, iTunes Store, iBooksStoreを含む、iPhoneにバンドルされたアプリに似通ったアプリは削除される。
10.3: システムが提供するボタンやアイコンなどを、iPhone / iPad Human Interface Guideline でせつめいされる使い方と違う使い方をするアプリは、リジェクトされる。
10.4: デスクトップ / ホーム画面、マルチアプリのウィジェットをシミュレートするアプリはリジェクトされる。
10.5: ボリュームボタンや、サイレントスイッチなどの、基本的なスイッチを代替するアプリは削除される。
10.6: Appleと顧客は、シンプルで精錬され、クリエイティブなインターフェースに価値を置く。これらは手間ではあるが意味がある。Appleは基準を高く持っており、アプリのインターフェースが複雑であったり、クオリティが低い場合にはリジェクトされる。

11: 購入と為替について

11.1: AppStoreを経由せずに、新しい機能やコンテンツをアンロックしたり追加するアプリはリジェクトされる。
11.2: InAppPurchaseを用いずに課金する機能やサービスはリジェクトされる。
11.3: InAppPurchaceで、リアルなモノや、アプリ外のサービスを販売するアプリはリジェクトされる。
11.4: バーチャルマネーを購入させるアプリは、その貨幣の使用をアプリ内に限定する必要がある。
11.5: 使用期限のあるバーチャルマネーを購入させるアプリはリジェクトされる。
11.6: InAppPurchaceを用いたコンテンツのサブスクリプションは、最低30日は継続し、そのユーザーの持つ全てのデバイスからアクセス可能でなければならない。
11.7: InAppPurchaceを用いた商品は、適切な購入タイプを選ばなければ鳴らない(売り切り、定額等)
11.8: カメラや三軸センサなど、iOSが提供する基本的な機能に対して課金するアプリはリジェクトされる。
11.9: 一定期限後に消滅する、レンタル形式のコンテンのあるアプリはリジェクトされる。
11.10: 保険業(?)のアプリは無料でなければならず、販売地域の法令に抵触する場合は、InAppPurchaceを使用することはできない。
11.11: 一般的に、高額課金のアプリほど審査は厳しくなる。

12. スクレイピング、アグリゲーション

12.1: Appleのサイトをスクレーピングしたり、Appleのサイトのコンテンツやサービスを使って、ランキング等を表示するアプリはリジェクト。
12.2: AppleのRSSやiTunesのRSSは使ってもよい。
12.3: ウェブサイトを単に切り抜いたり、コンテンツをアグリゲートしたり、リンクを集めただけのアプリはリジェクト。

13. デバイスへのダメージ

13.1: デバイスを破壊するような使い方を推奨するアプリはリジェクト。
13.2: 高熱を発生させたり、急速に電池を消耗させるアプリはリジェクト。

14. 個人攻撃

14.1: 特定の個人、グループを誹謗中傷するアプリはリジェクト。
14.2: プロによる政治風刺、コメディーはこれに該当しない。

15.暴力

15.1: 人間や動物に対するリアリスティックな暴力画像はリジェクト。
15.2: 子供に対する虐待表現はリジェクト。
15.3: ゲーム内の敵キャラは、特定の人種や文化、実在の政府や企業等をターゲットにしてはならない。
15.4: 武器の違法な使用を奨励するような用途で、武器をリアルに描写してはならない。
15.5: ロシアンルーレットを含むアプリはリジェクトされる。

16. 不快なコンテンツ

16.1: 過度に不快だったり下品なコンテンツはリジェクト。
16.2: ユーザーを不快にしたり怒らせることを主目的としてアプリはリジェクト

17. プライバシー

17.1: ユーザーの同意なしに、ユーザー情報を転送したり、用途を示さずに メールアドレスや誕生日を収拾するアプリはリジェクト
17.2: データ収拾の対象を子供に定めたアプリはリジェクト。

18. 写真

18.1: ポルノ写真、即ちWebstasの辞書で定義される「explicit descriptions or displays of sexual organs or activities intended to stimulate erotic rather than aesthetic or emotional feelings」に含まれるものはリジェクト。
18.2: ユーザーがポルノに遭遇する可能性の高いCGMコンテンツ(チャットルーレット等)はリジェクト

19. 宗教、文化、人種

19.1: 特定の宗教や文化人種に対する解説は、不快なものであったり、その集団が暴力の対象となるようなものであってはならない(?要翻訳チェック
19.2: 宗教的な引用は、正確かつミスリードされないようにしなければならない。解説は扇情的であってはならず、教育的、情報的なものでなければならない。

以下22章までは継続中

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