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桂治「夢であって」まさか初戦一本負け

 男子100キロ超級1回戦で敗れ、悔しそうな鈴木桂治=国立代々木競技場
 男子100キロ超級1回戦で敗れ、悔しそうな鈴木桂治=国立代々木競技場

 「柔道世界選手権第1日」(9日、代々木第1体育館)

 男子100キロ超級に出場した、04年アテネ五輪同級金メダリストの鈴木桂治(30)=国士舘大教=が、初戦で一本負けを喫した。1回戦で、世界ランク15位のヤヌシュ・ウォイナロビッチ(30)=ポーランド=に、2分34秒、小外掛けで一本を取られた。初戦で敗れ、敗者復活戦でも敗退した北京五輪に続く屈辱を味わった。

  ◇  ◇

 現実を素直に受け入れられなかった。「信じられない。夢のよう。夢であってほしい」。再び鈴木を襲った、初戦敗退の悪夢。ぼう然とするしかなかった。

 2分34秒、奥えりをつかまれて押し込まれた場外で、相手の小外掛けに体が浮いた。隣の畳の副審のイスに頭を打つほど、激しく、あお向けにたたき付けられた。

 「技を出そうとしたけど、相手が早かった。向こうのタイミングだった」と最悪のシーンを振り返った。篠原信一監督は「まっすぐ下がったから…。一本じゃなかったら、鈴木桂治の強さを見せられた」と悔やんだ。

 日本選手団主将として臨んだ北京五輪は初戦、敗者復活戦とも敗れた。「悔しかった。まだ、鈴木桂治は強いと思われることが一番」。東京で復活するはずだった。

 北京と同じ悪夢に襲われたショックの大きい敗戦。去就を問われて「落ち着いてからですね」と重い口を開いた。

(2010年9月9日)





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