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宗男被告6年後出馬も 実刑確定へ

 受託収賄やあっせん収賄など4つの罪に問われた新党大地代表で衆院外務委員長の鈴木宗男被告(62)の上告に対し、最高裁が8日までに、上告を棄却した。異議申し立てが退けられれば実刑が確定し、国会議員を失職する。鈴木氏は同日、国会内で記者会見し「わいろはもらっていない。決定は政治的な判断だ」と反論。民主党の小沢一郎前幹事長とも反検察で歩調を合わせているだけに、佳境に入った民主党代表選への影響にも言及した。

 一貫して「国策捜査だ」と無罪を主張してきた宗男議員に対し、最高裁が下した決定は「上告棄却」だった。決定に対しては異議申し立てができるが、10日~2週間で棄却されるケースが多い。棄却なら刑が確定。国会法、公選法の規定に基づき、国会議員の職を失い、確定から通常は1~3カ月で収監される。宗男議員は10日にも、異議申し立てを行う方針。

 02年に国会で追及された時に使われた「疑惑の総合商社」「ムネオハウス」などの言葉が流行語になったが、宗男議員は「8年前、ムネオハウスで捕まる、ディーゼル発電で捕まると、検察リークによる報道があったが、それらの事件は1つも事件にならず、(立件されたのは)つくられた事件だった」と指摘。「わいろをいただいたという認識はない」とし、決定への異議申し立てを行う方針だ。

 折しも、政治資金問題で検察審査会の議決を控える小沢氏が立候補した民主党代表選が佳境に入る中での決定。宗男議員は代表選への影響を問われ「逆に私も聞きたい。(決定の時期に)意図的、政治的な判断があったのかな。最高裁が司法の最高の場所なのかどうかも検証してほしい」と、最高裁が行政サイドの状況に影響を受けた形の「決定」である可能性に言及。「いかなる環境でも、検察に対し、何をもって公正公平か、真実か、死ぬまで発信していく」と話した。

 宗男議員が不服として上告した2審判決は、懲役2年の実刑判決。宗男議員には逮捕後437日間に及ぶ拘置期間があり、判決で220日を差し引くとされており、刑期は1年半~1年程度とみられる。刑期終了後5年間は選挙に立候補できない。宗男議員は現在62歳。6年後に出馬する場合、68歳になる。

 宗男議員は今後について「松山千春さんとも相談をしてゆっくり考える」とした。「(実刑確定の場合)国政復帰の意志は」と問われると「国民が決めること。私は昭和44年(69年)から、この永田町にいた男です。政治とは切っても切り離せない」ときっぱり。また「私は死ぬまで、バッジがあろうがなかろうが、今までの経験が、生かせるような生活をしたい」と、死ぬまで“政治家鈴木宗男”であることを宣言。将来の復帰の可能性を否定しなかった。【清水優】

 [2010年9月9日8時19分 紙面から]


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