2010年9月9日 19時39分 更新:9月9日 23時38分
日清食品が、テレビコマーシャルの撮影を長野県の北アルプス槍ケ岳で行った際に、一部の登山者に迷惑をかけたとして、撮影した「日清ラ王」のCM放送を自粛したことが分かった。日清は「事前の説明不足から登山者に予定変更など多大なご迷惑をかけたことを心からおわびする」との謝罪を同社のホームページに掲載した。
日清によると、8月3日に槍ケ岳の頂上で男性タレントがラ王を食べるシーンを撮影。撮影前には環境省の松本自然環境事務所が広告代理店に対し、夏山シーズンで混雑することを理由に自粛を要請していたが、撮影はそのまま行われた。
その際に約30分間、頂上付近で一般登山者に登頂を控えるようお願いしたというが、登山者の新聞への投書をきっかけにインターネット上で批判が拡大。日清にも40件を超える苦情があった。日清は「代理店から自粛要請の話が伝わっていなかった。今後は撮影の詳細をチェックするなど再発防止に努めたい」としている。
CMは新タイプのラ王を9月6日から発売したのにあわせて9日から放送予定だった。現在、別のCMを撮影しなおしているという。