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吉田沙保里8連覇!宣言通り10度目世界の頂点
女子55キロ級で優勝しガッツポーズする吉田沙保里
Photo By 共同 |
レスリング世界選手権第4日は9日、ロシア・モスクワで行われ、女子55キロ級の吉田沙保里(27=綜合警備保障)が、決勝で昨年の59キロ級世界女王ユリア・ラドケビッチ(アゼルバイジャン)を下して8連覇を達成。04年アテネ、08年北京の両五輪と合わせて通算10度目の世界一に輝いた。63キロ級に3年ぶりに出場した伊調馨(26=同)も決勝へ進出。59キロ級の正田絢子(28=京都・網野高教)は準決勝でモンゴル選手に敗れたが、3位決定戦でカナダ選手に勝って銅メダルを獲得した。
吉田が初出場で優勝した02年大会以来、10度目となる世界の頂点に立った。大会前に「10連覇がかかる大会なので必ず優勝する」と宣言していた通り、五輪と合わせた世界大会の金メダル数を2ケタまで積み上げた。
世界各国の選手から研究され、徹底マークに遭いながらも相手にスキを見せなかった。1回戦では韓国選手にフォール勝ち。2回戦はウズベキスタン選手、準々決勝は米国選手、準決勝はロシア選手にいずれも2―0で快勝した。決勝の相手は昨年の59キロ級世界女王ラトケビッチ。「(昨年まで)1階級上で、力は強いと思うが、自分のスタイルで闘いたい」。持ち前のスピードで揺さぶり、寄せつけなかった。
来月5日で28歳になる。「最近は年齢を感じる。ケガが治りにくいし、疲れも取れづらい」とぼやくが、豊富な練習量は以前と変わらない。「坂道ダッシュとか、まだ力を出し切ることができる。走る力は落ちていない」と胸を張る。8月の合宿中に左足首を捻挫したが、心配は無用だった。
08年1月のW杯で米国選手に敗れ連勝記録は119で止まったものの、重要な世界大会では不敗が続く。だが、10度目の世界一も吉田にとっては通過点にすぎない。「やっぱりカレリンの記録を超えたい」。来年の世界選手権、そしてロンドン五輪に勝てば、男子グレコ130キロ級で世界大会12連続優勝のアレクサンドル・カレリン(ロシア)に肩を並べる。さらに13年の世界選手権まで競技を続け、新記録も視野に入れている。ライバルのいない吉田にとって、意識するのは「人類最強の男」と呼ばれたカレリンの記録だけだ。
▼吉田沙保里 (五輪も含めて)世界10連覇を達成できて気持ちいい。やっぱり攻める選手が強い。これからも攻める姿勢を忘れずにやっていきたい。
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