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オリックス・岡田彰布監督(52)が、がけっ縁の決断を下した。8日のロッテ戦(京セラD)で左足を痛めて途中交代したT―岡田外野手(22)が9日、神戸市内の病院でMRI(磁気共鳴画像)検査を受け、左太もも裏の肉離れで全治6週間と診断された。だが指揮官は「無理さすよ。無理せい言うよ」と出場選手登録を抹消せず、強行出場させる考えを示した。
ペナントレースも残り15試合。全治6週間なら今季絶望の重傷だ。井筒チーフトレーナーは「通常なら1週間程度は安静が必要」と話したが、チームは3位のロッテを2・5ゲーム差で猛追中。CS進出へ負けられない戦いが続く中で、ここまで本塁打争いトップの32本塁打、87打点の若き主砲の離脱は考えられない。「シーズン半ばなら無理させんけどな。治療しながら、できることをやらすよ」と苦渋の決断を下した。
当面はアイシングや電気、針などの治療を続け、患部をテーピングで固めた上で「三振かホームランでいいしな」と代打でスタンバイさせる考え。この日は安静にしたT―岡田も「(強行出場は)自分もその気持ちです」と覚悟を決め、楽天3連戦(Kスタ)が行われる10日に単身仙台入りする。岡田オリックスが心を鬼にして、明日なき戦いに臨む。
(2010年9月10日10時27分 スポーツ報知)