西武池袋本店リニューアル ヨーカ堂流を加速、差別化

2010.9.8 05:00

リニューアルで初登場した同店の洋菓子プライベートブランド「ボン+ボンヌアニバーサリー」など、スイーツ売り場は開業直後から多くの来店客でにぎわった=7日、東京都豊島区の西武池袋本店

リニューアルで初登場した同店の洋菓子プライベートブランド「ボン+ボンヌアニバーサリー」など、スイーツ売り場は開業直後から多くの来店客でにぎわった=7日、東京都豊島区の西武池袋本店【拡大】

  • 7日に開業した西武池袋本店本館8階スポーツ専門店の「カラダステーション」。日頃の運動と栄養について無料で相談ができる=東京都豊島区南池袋の西武池袋本店

 西武池袋本店が7日、2年余の改装を終え、全館リニューアルオープンした。今後、同店を運営するセブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下のイトーヨーカ堂と原材料の調達や売り場づくりの共有化を加速させ、他店との差別化を目指す。

 改装は、セブン&アイHDが低迷する百貨店事業の抜本的な改革を目指して300億円を投じて2008年4月から着手。売り場面積の85%にあたる約6万2000平方メートルで生鮮食料品や婦人服、化粧品で順次、進めてきた。今回、スポーツ専門店や菓子売り場などが再開業し、2年5カ月にわたるすべての改装が終了した。来年度、売上高2000億円を目指す。

 スポーツ専門店「SEIBU SPORTS」の目玉は、運動や栄養に関する相談を無料で受け付ける新設の「カラダステーション」だ。15分間の運動コースや40分の栄養コースなど、来店客の悩みを管理栄養士など専門知識を持つスタッフが聞いた上で、商品を紹介する。運動靴は計1200足をブランド別ではなく、初心者から上級者向けに分類して集積した。シューフィッターが靴選びをサポートするなど専門性を強化した。

 地下1階のスイーツ売り場は都内最大級の81ブランドに拡大した。洋菓子のプライベートブランド(自主企画)「ボン+ボンヌアニバーサリー」を開業するなど、独自色を打ち出す。

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