◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
北海道開発庁長官などに在任中、計1100万円のわいろを受け取ったとして受託収賄などの罪に問われた新党大地代表で衆院議員の鈴木宗男被告(62)の上告に対し、最高裁第1小法廷は8日までに棄却する決定をした。被告は異議を申し立てる意向だが、実刑が確定すれば議員を失職、収監される。民主党代表選で小沢一郎前幹事長を支援しているだけに、関係者からは「タイミングが意図的」と選挙への影響を指摘する声が出た。
無罪主張は、はねのけられた。実刑判決が確定すると国会法などに基づき、議員職を失う。事件から約8年、当時「疑惑の総合商社」といわれた宗男議員は、バッジを失い塀の中に収監される見通しとなった。
最高裁の金築誠志裁判長は、今回の決定理由で、北海道開発局発注工事をめぐる受託収賄罪のみ言及し「職員に対する指導の形を借りた働き掛けは金銭を対価に行われ、北海道開発庁長官の職務に密接な関係がある」と判断。受託収賄罪の成立に必要な職務権限がないとの弁護側主張を退けた。
1、2審判決は懲役2年、追徴金1100万円。被告側は期限内の今週中に異議を申し立てる予定だが決定が覆る可能性はほとんどなく、確定と同時に失職、1~3か月後に収監される。
決定を受けた宗男被告は8日夕、都内の国会議員会館で、弁護士とともに会見を開いた。これまで同様、無罪を主張すると「(検察の)密室での取り調べ、一方的な作文による調書、その調書を金科玉条のごとく採用する裁判のあり方、裁判所の真の公正公平はどこにあるか」と声を強めて批判し、「いかなる環境にあろうが、検察権力と戦っていきます」。改めて“宣戦布告”した。
民主党代表選が佳境にあるタイミング。自分と同じように、政治とカネの問題がクローズアップされる小沢氏を支援している中での最高裁決定で、選挙戦への影響を指摘する声も上がる。「政治的な判断、さまざまなことが絡まっているのかなと…」と被告本人も主張した。
家族のことにも触れ、「犯罪者の家族と言われることは申し訳ない」と、涙で声を詰まらせた宗男被告。220日間の未決勾留(こうりゅう)期間を差し引いても、出所は早くて1年後となる。
さらに、刑期を終えて5年間は、規定で議員に立候補できない。今後の政治活動については「国民が決めることだが、死ぬまで(議員)バッジがあろうがなかろうが、経験を若い人に生かしてもらえる生活をしていきたい」と発言した。議員返り咲きを目指すにしても、すべての“おつとめ”を終えれば70歳近い。6年間待っていてくれる支持者がどれだけいるのか、状況は厳しい。
(2010年9月9日06時02分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)