スポーツナビ＋のトラックバック禁止から見えるもの

私のブログがヤフーの「スポーツナビ＋フィギュアスケート」にトラックバックしていたことを知っている人も多いと思います。以前、荒らしが来た時にそれを非難する方もいましたから、それで知った方もいらっしゃると思います。

トラックバックは、自分の記事へのリンクを相手先のサイトに作る機能で、関連すると思われるサイトへリンクするのが一般的です。

スポーツナビ＋のような公共的なポータルサイトは閲覧する人も多いですから、トラックバックすることは、自分の記事を読んでもらうために効果的なことです。もちろん私自身も、多くの人にブログを読んで頂き、フィギュアスケートの採点問題について考えてほしいという意図で行っていました。

最近１ヶ月の私のブログへのアクセスは平均すると、一日に２万件程です。一番多いアクセス先はココログを通してのもので１万件、次はブックマークしているもので５千件、３番目はツイッター関連で２千件、スポーツナビ＋のトラックバックによるアクセスは千件で４番目に多いのです。

スポーツナビ＋で初めて私のブログを知った方もいらっしゃると思いますが、数日前よりトラックバックが禁止されました。私がトラックバックしている回数が多いからでしょうか？

そこで、7月1日～9月6日の間に10回以上トラックバックしたブログを調べてみました。

【なんとなくブログを長く続けてみる‥‥】　59

【ときどき黒猫】　55

【３つのオレンジに恋してる】　40

【フィギュアスケート観戦日記】　39

【月船書林】　31

【ＳＡＹＡの日常】　18

【【Miwa のんびりブログ】　17

【Luft】　17

【こまきちのスケッチブック】　17

【Quality of life！勝手に語るフィギュアスケート】　13

【La Stlada】　13

【夕焼けブログ＋】　12

【浅田真央ちゃん好きな元ナースの「カピバラさんになりたいっ！」】　10

確かに多いですが、一番多いわけではありません。また重複投稿をコメント欄で指摘されましたが、他のブログでも同様のケースがありました。以上のことから考えると、トラックバックが多いブログがアクセス禁止になっているわけではないようです。

そこでスポーツナビ＋の事務局に、トラックバック禁止についての理由を聞いてみました。

質問の主旨は下記の３点です。

①禁止にした具体的な理由

②禁止にしたのは、誰かからの通報によるものか

③アフェリエイトメインのブログや不真面目なブログを規制しないのはなぜか

実は、③は事務局への引っ掛けです。おそらく②の通報者がいても明らかにはしないでしょうから、③のような事を書けば、該当するのはどのブログですか？と聞いてくると考えたのです。そう聞いてくるということは、事務局自らが、定期的にブログを監視して、禁止を決定したわけではなく、通報者がいた可能性が高いと考えられるからです。ですから③については根拠があることではありません。上記に挙げたブログのうち、私が良く読んでいるのは、「３つのオレンジに恋してる」さんと「月船書林」さんくらいで、この２つのブログは③には全く該当していません。とても真摯な姿勢で情報も早く、私自身参考にさせて頂いているブログです。

それでは、スポーツナビ＋の事務局はどんな回答をしたのでしょうか？その前にお断りしておきますが、スポーツナビ＋の事務局には内容を公表することを予め伝えております。その上で行っている事ですので、誤解無きようお願いします。

スポーツナビ＋サポート事務局です。
お問い合わせ頂きました件、以下の通り、御回答申し上げます。

①アクセス制限している理由は、
『ときどき黒猫』 様ブログの内容に、スポーツナビの読者の皆様に
御紹介するのに適切で無い「内容/表現」が含まれていると判断した為です。

② 『ときどき黒猫』 様のブログに関し、読者の皆様からの御意見等は
有りません。 仮に有った場合にも、「判断」は、当サービス事務局にて行います。

③御指摘の他の「アフェリエイトの売上を伸ばすためのアクセス狙いの
ブログや、かなり不真面目な内容のブログ」につきましては、
見落としもあろうとは思いますので、具体的に御指摘頂ければ、チェック致します。

思った通り、「適切でない表現」という回答でした。また、③についても考えた通りの内容です。そこで、「適切でない表現」とは具体的に何が該当しているのか、また③に対する回答は通報者がいたからではないのかについて再度聞いてみました。また、今回の処置についてはヤフーの考えであるかについても質問しました。それに対しては下記のような回答でした。

スポーツナビ＋サポート事務局です。
ご返信拝受致しました。
ご理解頂けなく残念です。以下、ご説明申し上げます。

１．『適切で無い「内容/表現」』の開示について
(1)スポーツナビ、及び、スポーツナビ+blogは、独自の編集・編成方針を
持つサービス/媒体であり、お客様側からの書き込み/投稿の掲載に関しても、
以下の運営方針に沿った判断が優先致します。

スポーツナビ＋とは？
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/info/about/
ガイドライン/禁止行為、ガイドライン/Sportsnavi.comの削除権
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/info/guideline/

従い、これら基準に該当した部分があったとご理解下さい。

(2)又、「具体的にどの部分か」については、お応えは差し控えさせて頂きます。
解釈は、それぞれの主観/基準によるものであり、スポーツナビには、
スポーツナビなりの編集/編成方針/基準があり、『ときどき黒猫』には、
『ときどき黒猫』なりのご基準があるという事と思料致します。

２．気付いた経緯/TB元の巡回について
(1)事務局では、全てのTBについて、TB元のブログ/エントリの目視による
チェックを行っております。その中で、『適切で無い「内容/表現」』に気付き、
判断致しました。

(2)一方で、TB元には、多様な情報が有る為、当サービス内の
エントリ/コメント監視に比較し、チェック時に見落とす可能性が高いと認識しており、
お聞き致しました。

３．サービスの運営主体
(1)ブログ、及び、スポーツナビの運営主体は、ワイズ・スポーツ社であり、
ヤフー社/Yahoo!Japanとは異なります。

(2)一方で、今回の経緯を、ワイズ・スポーツ社の親会社であるヤフー社、
Yahoo!Japanのお客様ご意見窓口宛に、ご連絡頂くのは、『ときどき黒猫』様の
ご自由ですので、ご判断はお任せ致します。過去の事例から推測しますと、
「ブログ事務局にお問合せ下さい」とご返答すると思料します。

尚、これ以上のご質問には、ご返信致しかねる場合がありますので、
ご承知置き頂けると幸いです。

この回答から以下のようなことが判明しました。

①ガイドラインは事務局が判断することで、その判断は公表しない

②簡単な目視で「適切でない」と判断できるNGワードのようなものがある

③ヤフーの子会社だが、ヤフーに苦情は言えないシステムである

つまり、私はNGワードである「キム・ヨナ批判」をしていたからということなのでしょう。

そこで、返信しないかもしれませんというスポーツナビ＋の事務局に対して、私が考えるキム・ヨナ批判についての意見と、公共的なサイトであるスポーツナビ＋が具体的な「不適切表現」を明確にしないことへの疑問を述べ、この経緯をブログで公表することをメールしました。それに対する回答は下記の通りです。

スポーツナビ＋サポート事務局です。
メール拝受致しました。

当サービスの運営についてのご意見は、今後の参考にさせて頂きます。

又、「今回の経緯はブログ上で公表し、事務局の考えを一般の方は
どう思っているのかを聞いてみたいと思います。」については、
公表なされましたら、宜しければ、URL等ご連絡頂けると幸いです。
当方では、過去、多数のブログの閉鎖、TB禁止設定等を致しておりますが、
こうした対応について、当事者の方以外の皆様のご意見を伺う機会が少なく、
自省の意味もこめて、拝見したいと思います。

尚、末筆ながら一言、個人的所感を申し述べますと、
『ときどき黒猫』様のブログを拝見するに、何かを非難する際に、一部でも
「読み手から見て、筆が走りすぎていると感じる部分」がありますと、
折角の「スポーツファン」としての真っ当と思えるご意見が、色あせて見える。
と感じました。余計な事とお感じになれば、ご放念下さい。

私のキム・ヨナへの批判や風刺的な表現が、「筆が走り過ぎていると感じる部分」があり、「真っ当な意見」が色褪せて見えるそうです。

キム・ヨナがいつも他の選手を巻き込んで騒動を起こさなければ、上記の指摘は正しいでしょう。本来は選手個人を批判するのは、余程の場合だけだと思います。まして皮肉たっぷりの風刺は、スポーツ選手にはするべき事ではありません。しかし、キム・ヨナの場合は「余程」なのです。スポーツ選手とは思えない言動が多すぎて、とてもアスリートの発言として受け取ることができません。

そして、日本のマスコミが、通常なら批判するような内容をスルーして、内容や背景もまともに報道せずに、キム・ヨナを肯定する報道ばかり流している事がファンを苛立たせているのを忘れてはいけないでしょう。この問題についての情報源は、海外からのものが多いのです。その多くは一般の人間が探して翻訳したものです。その現実をマスコミはどう受け止めているのでしょうか？

一般的なスポーツライターのフィギュアスケートの採点に対する見解というのを聞いたことがありますが、フィギュアスケートは元来政治的で、採点も恣意的に行われているから、わざわざ報道するような内容では無い・・・という事だそうです。

こういった論調の方は、匿名によって更に恣意性が高まったという意見を知らないのでしょうか？また、匿名採点に対する多くの疑問が上がっていることや、トリノオリンピックまでは恣意性を排除するような姿勢だったISUが、バンクーバーに向かう数年間は全く逆のような対応をしていたのはなぜなのか疑問に感じることは無いのでしょうか？

私のキム・ヨナへの批判は同時にマスコミへの批判でもあります。それを感じ取ってアクセス禁止にしたなら大したものですが、保身しか考えていない証拠でもありますね・・・

皆さんは、この問題についてどうお考えでしょうか？

◇皆様へのお願い◇

ＦＰＵ（フィギュアスケート保護連合）への、ご協力をお願い致します。

ＦＰＵは全てのフィギュアスケーターが公平な採点を受けられることを目標としている団体です。特定選手の応援や、政治的・宗教的な考えを強制することはありません。

フィギュアスケートの未来に不安を感じている方、現状を変えたいと思っている方は、是非ともＦＰＵのホームページをご覧下さい。　

　FPUホームページ　　http://fpu.nobody.jp/