元大勇武関の訴訟について説明する丸山弁護士=丸山国際法律事務所
大相撲元十両大勇武関のダワードルジ・オンドラハ氏(27)=モンゴル出身=が、暴行を受け引退を強要されたとして師匠だった芝田山親方(元横綱大乃国)と日本相撲協会に合計約7千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしていたことが7日、分かった。提訴は8月31日付。
元大勇武関の代理人は、日テレ系「行列のできる法律相談所」に出演する参議院議員の丸山和也弁護士が務めている。同弁護士は芝田山親方がスイーツ関連の企画で度々テレビに出演することを受け「テレビではスイーツ親方と言われていて中身はスイートじゃなかった」と皮肉った。
元大勇武関は01年春場所初土俵。08年夏場所で新十両に昇進したが、1場所で陥落し今年6月に引退した。6月4日に親方からスリッパや素手による暴行を繰り返し受けた上に、まげを無理やり落とされ引退を迫られたなどと主張している。協会も親方への監督責任があったとしている。
暴行の結果、顔と首に全治10日のけがを負ったとの診断書も提出。警察には約1カ月前に被害届を提出した。芝田山親方は「弁護士に一任しており、わたしから申し上げることは何もありません」とコメントした。
(2010年9月10日)