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【プロ野球】

虎、開始30分で白旗 メッセは危険球退場

2010年9月9日 紙面から

阪神−中日 2回表1死一塁、森野が頭部に「危険球」となる死球を受け、バッターボックスに集まる中日首脳陣と、ベンチを出る落合監督(左から2人目)。左端は退場する阪神・メッセンジャー=スカイマークスタジアムで

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◆中日10−1阪神

 開始から約30分で、敗戦はほぼ決まった。先発・メッセンジャーが1回に5失点。阪神は2位・中日に再び0・5ゲーム差に詰め寄られた。

 「ツキがなかったところもあるけど、もう少し球際の強さを見せてくれれば2、3点に何とか抑えられたんだけど。投手を含めて守りを粘り強く、特にこういう大事なゲームはしていかないと」。大量失点の内容が、一方的に打たれたものじゃないだけに、真弓監督はこう悔しがった。

 1回、先頭の荒木が左前打で出塁し、いきなり二盗。読んでいた城島が二塁へ送球したが、その送球がワンバウンドし、鳥谷も捕球しそこねた。さらに3−0で迎えた1死二、三塁、谷繁の遊ゴロで、鳥谷が本塁送球したが今度は、城島がブランコにミットをけられ、落球。どちらもタイミングは完全にアウトだっただけに、たら、ればも言いたくなる。城島は「きょうは1回の5点がすべて。僕のスローイングがすべてじゃないですか。アウトにできるところだから」と反省を口にした。

 結局、メッセンジャーは2回1死一塁で森野に頭部へ死球をぶつけ、危険球で退場。先発転向後最短の1イニング1/3、5失点で降板した。中継ぎ4投手を使い、結局1−10の大敗は、疲労感だけが残る試合にもなった。

 守護神・藤川球を2イニング投入して、1−0で競り勝った初戦の勢いに乗って、一気に突っ走りたかった阪神だが、その価値も吹き飛ぶ敗戦。「とにかく、また明日。しっかり切り替えてやっていきたい」と真弓監督。再び負ければ首位陥落のピンチ。約4カ月ぶりに戦列復帰する左腕・能見にその命運を託す。 (大久保晋)

 

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