実在しない子ども 住民登録の疑い
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実在しない子ども 住民登録の疑い

9月9日 4時0分 twitterでつぶやく

愛知県の元飲食店経営者の男が、従業員のフィリピン人の女を偽装結婚させたうえ、実在しない子どもの住民登録をしていた疑いのあることが、関係者への取材でわかりました。警察は、男が児童手当などをだまし取るために、うその出生届を出した詐欺の疑いもあるとみて捜査しています。

愛知県あま市でフィリピンパブを経営していた河合勝己被告(46)は、平成18年に従業員のフィリピン人の女を知人の男と偽装結婚させたとして、岐阜地方検察庁から先月、起訴されました。その後の調べで、偽装結婚をさせた翌年、女がフィリピンで出産したとするうその証明書と出生届を名古屋市役所へ提出し、実在しない子どもの住民登録をしていた疑いのあることが、関係者への取材でわかりました。女の預金口座には、県と市から児童手当などが振り込まれていましたが、河合被告が口座を実質的に管理し、全額を受け取っていたということです。出産の証明書はフィリピンで発行されたもので、岐阜県警察本部は、詳しいいきさつを調べるとともに、河合被告が児童手当などをだまし取るためにうその出生届を出した、詐欺の疑いもあるとみて捜査しています。