2010年08月29日

ロスタイム

はい、吹奏楽部の引退から1週間とちょっとが経ったくらいでしょうか。坂内センセの相方のmcd5です。
最近母親が相棒の再放送を見ていまして。亀山(君)が居た時の話で。もしあの二人だったらどういう位置づけなのだろうか、とふと思った次第で。


さて、引退関連の話―の前に、ドラマつながりで「ロスタイム・ライフ」というドラマがかつてありました。
致命傷を負った主人公が、提示された時間のみ生きることが出来、それが過ぎると必ず天国へ向かわなければならないというドラマでした。
タイトルや設定自体はユニークですが、今まで生きてきた意義、親孝行はちゃんとしたか、やり残したことは無いか、等など、時間が限られているだけに様々な思いが主人公の頭をよぎるわけです。最終的には何かしら人生の意義を考えつつ、天国へ旅立っていきます。綺麗な死に方を用意されているので、現実世界とはちょっと食い違うことがありますけれど(必ずしも綺麗に死ねるとは限らない)。

で、自分の場合、流石に生命にまでは至りませんが、限られた時間の中で、やり残したことは無いか、県大会を終えてから、教え忘れていることは無いか、このまま引退して心残りは無いか、与えられた時間も少ないですから、思いついたことも結局少なかったわけです。
 
今、企画室ブログの2月分をさらっと見ていて、大体同じ事を書いていたような、見方を変えれば違うことを書いていました。

2月頭書いたこと、引退直前まで考えていたこと、それは
「後悔をしない」
っていうことです。以前書いたことには「(きっかけこそ一目惚れとはいえ)吹奏楽部員としての活動をしたい」ということ。 言いかえれば、後になって「もっと楽器吹いていればよかった。あんな部活ライフ、吹奏楽部員じゃねぇ」って言ってしまうかもしれなかった。

では、最後の演奏会まで、何をしたか。補習が被ったりもしたものの、基本的に"部活に則って"楽器を吹いた。四六時中必死に練習するのではなく、あくまで部活として。前述の通り補習もありましたし;
後輩に基本的な事から指導したりもした。演奏技術はもちろん、冷静に周囲を見渡す視野を持つこと(団体で外出するときに、対向車や通路の確保、部員同士のお喋り等トラブルが予測されることが多々あって、それを指摘することは何度かあった)。
あとは―楽しんだ気がする。後輩、一緒に残った同輩たちと。
ちょっと細かい点で言うと、バストロンボーンの後継ぎをする後輩にバトンタッチすべく、1曲バスボンセクションを任せた(プラス中1一人)。そこで、自分はテナーバスに原点回帰という。楽器のクセこそ違えど、軽くて音も飛ばし易かった。
新型インフルエンザに感染して一回ソロがおじゃんになったことがあった。今回の本番で、本来ソロを担当する予定だった後輩(notochu氏)に頼んで、ソロを吹かせてくれないかと頼んだらあっさりOK。ちょこっとアレンジをしてこれも練習。

―それが最後の1週間だったかな、と。 もっと熱を注いでいた人ならもっと書けるのだろうけれども、自分はこれくらい。だって「後悔したくない」という一言を理由にしていたから。その我儘一つで後輩に迷惑をかけていたのも確かだけれども。
本番でもソロも成功だったようで、演奏も最後まで楽しめました。 
もの凄く美化しているけれども…それが最後でしたから。

あくまでこの半年は"ロスタイム"。(サッカー的解説を含む)5年間で本来有意義(誤謬有り)に使えるはずだった時間を取り戻すための時間。5年間を有意義に使っていれば、これも無い。

だから後輩には一言言ってやりました。「後悔するなよ」と。

あ、加えて一言、「女の子に誑かされるなよ」と(笑)。 


―今度はロスタイムを確保したことで後悔しないようにしなくてはいけませんね。今度は受験生として。 

vodafone3917 at 04:10│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!日記 

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