輸出主導で成長を続ける韓国で、初めて無人の偵察機などハイテクを駆使した兵器の展示会が開かれ、軍需産業でも輸出に本格的に力を入れていくとみられます。
この展示会は、退役軍人らからなる韓国陸軍協会がソウル市内で開いたもので、キム・テヨン国防相ら軍幹部と国内の軍需産業のトップがそろって出席するなか、42の企業がハイテク兵器を出展しました。展示されているのは、アフガニスタンに派兵している韓国軍を支援するため現地に配備される予定の無人の小型偵察機や、北朝鮮軍の侵入を想定して、熱を探知できる望遠レンズを使って敵の動きを察知し、銃撃できるロボットなどです。敵の動きを察知して銃撃できるロボットを出展した企業の担当者は、アラブ首長国連邦に輸出しているとしたうえで「最近は北アフリカのアルジェリア、エジプト、モロッコにまで営業活動を展開している」と話していました。韓国陸軍協会では、5年後にはハイテク兵器の輸出額を今の2倍の20億ドルにしたいとしており、輸出主導で成長を続ける韓国は、軍需産業でも輸出にいっそうの力を注いでいくものとみられます。