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吉田、攻めのスタイルで頂点/レスリング

2010.9.10 01:14
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吉田、攻めのスタイルで頂点/レスリング
女子55キロ級で優勝しガッツポーズする吉田沙保里=モスクワ(共同)【フォト】

 レスリング女子55キロ級で2008年北京五輪金メダリストの吉田沙保里(27)=綜合警備保障=が9日、モスクワで開かれた世界選手権で8連覇を成し遂げ、五輪2連覇と合わせて10大会連続の世界一に輝いた。今大会の日本勢の金メダルは女子48キロ級の坂本日登美(自衛隊)に続いて2個目。

 「小さいときから攻めるレスリングをしてきた。ずっと攻め続ける」という吉田のスタイルは揺るぎない。2度の五輪を合わせて10大会連続の世界一の座も、守るのではなく、自慢の攻撃力で勝ち取った。

 一番の武器であるタックルに、さらに磨きがかかった。脚や胴などに飛び込む従来のパターンに加え、警戒して間合いを取る相手を組み止め、いなしや手さばきで崩して入る「振り子タックル」を新たに身につけた。

 初戦は韓国選手を手さばきだけで崩し、2回戦は飛び込むタックルでポイントを重ねた。変幻自在の攻めで準々決勝、準決勝も盤石の戦い。決勝は昨年の59キロ級覇者のラドケビッチを退けた。

 連勝に重圧を感じるどころか「誰もが成し遂げていない記録をつくりたい」と起爆剤にする。五輪と世界選手権を合わせて12度の世界一に輝いた男子グレコローマンスタイルのアレクサンドル・カレリン氏(ロシア)は「常に成長しようとする吉田の姿勢が素晴らしい。勝ち続けるのに一番必要なことだ」と評した。

 ロンドン五輪で日本女子初の五輪3連覇に照準を合わせる27歳。「今年と来年の世界選手権も一気に駆け抜ける」と話していた通り、モスクワでもその勢いはとどまるところを知らなかった。(共同)


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女子55キロ級で優勝しガッツポーズする吉田沙保里=モスクワ(共同)
女子55キロ級決勝、アゼルバイジャンの選手を攻める吉田沙保里(上)=モスクワ(共同)

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