ジャンボ機内の鍵流出か デルタ航空の中国人密航事件成田発米国行きの米デルタ航空ジャンボ機で5月に起きた中国人の密航事件で、密航した2人は、機内の客室乗務員休憩室の鍵を入手して潜伏していた可能性が高いことが9日、成田空港関係者の話で分かった。 米運輸安全局(TSA)と国土交通省は同日、鍵が外部に流出していたとみて、成田空港のデルタ航空や関連する会社の調査を開始した。 鍵は各国の航空会社が運航するボーイング社製旅客機の大部分に共通。デルタ航空は「鍵はすべて存在を確認しており、当社は紛失していない」としている。 空港関係者によると、外国航空会社の中には、客室乗務員らが休憩室の鍵を度々紛失するなど、ずさんな管理が問題視されたケースもあり、こうした鍵が外部に流出、密航に悪用された可能性もあるという。 密航事件直後、国交省は機内管理と出発前の機内検査を徹底するよう、航空各社に指導した。 中国人の密航事件は、5月17日、成田発米ミネアポリス行きのデルタ航空620便ジャンボ機の後部トイレに、中国人2人が隠れているのを乗務員が発見、機長が緊急事態を宣言して成田に引き返した。 【共同通信】
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