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別府女性殺害、現場付近の監視カメラ切断される

配線が切断された監視カメラ

 大分県別府市明礬(みょうばん)の山道沿いの雑木林で神戸市垂水(たるみ)区、看護師横手宏美さん(28)の遺体が見つかった殺人事件で、市が現場付近の山道脇に設置した監視カメラ2台のうち1台の配線が切断されていたことがわかった。

 近くには露天の温泉があり、女性客を追いかけたり、カメラを構えたりする不審者が度々、目撃されていた。県警は、事件との関連を調べる。

 市は昨年3月、廃棄物の不法投棄を監視するため、山道沿いにカメラ2台を設置。遺体発見現場の東700メートルと800メートルにあり、人や車が通るとセンサーで感知し、静止画像を撮影する仕組みだった。

 事件発覚後の今月7日、遺体発見現場に近い方のカメラの太陽電池パネルとカメラ本体をつなぐ配線が切断されていることが判明。市環境課の職員が確認すると、高さ約2メートルにある配線が、刃物のような物で切られていた。県警は、別の1台の映像を解析したが、事件に結び付く内容は確認できていない。

 遺体の発見現場から北西約200メートルに「鍋山の湯」、南西約800メートルに「へびん湯」、東約300メートルには「鶴の湯」という露天の温泉がある。「別府三大秘湯」と呼ばれ、別府市街の夜景が一望できることから、女性客らに人気だった。

 市内の常連客らによると、これらの秘湯付近では、女性客の車を追いかける不審車両や、草陰で望遠レンズを構える男らが頻繁に目撃され、車上荒らしも多発していた。

2010年9月8日  読売新聞)
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