東京商工リサーチが8日発表した8月の全国企業倒産状況によると、負債額100億円以上の大型倒産は1990年9月以来、約20年ぶりにゼロとなった。負債額10億円以上の倒産も大幅に減っており、全体の負債総額は前年同月比で33.5%減の1889億円と、月間ベースとしては19年10カ月ぶりに2000億円を割り込んだ。
大型倒産や負債総額が減少したのは、中小企業金融円滑化法など政府の資金繰り支援策が効果をあげたためとみられる。ただ、円高で企業収益が再び悪化する懸念もあり、先行きは不透明だ。
倒産件数は14.2%減の1064件と、13カ月連続で前年同月を下回った。負債額10億円以上の大型倒産は31件で46.5%の大幅な減少。負債額が最も多かったのはジャスダック上場の電子回路基板製造会社、アーム電子(負債額62億円)だった。東京商工リサーチは「倒産件数は減少しても、小規模企業を中心に業績不振に直面するところが増えている」と分析している。
東京商工リサーチ、大型倒産、ジャスダック、負債、円高、アーム電子
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