「かなり正直な報告いただいた」大甘の枝野幹事長　中島議員の離党で

　「国民の皆さんにおわびしなければならない」。７日、枝野幸男幹事長は中島氏の疑惑を大筋で認めた。だが、現段階では処分を考えず、党の調査も基本的に中島氏本人の申告に委ねるといい、対応の甘さが際立った。

　「除籍にする判断はなかったのか。軽すぎるのではないか」。同日夕、民主党本部。報道陣にこう問われた枝野氏は「早い段階で本人からかなり正直なご報告をいただき、自らの強い意志で離党届を提出されたという経緯がある」と、疑惑発覚後の中島氏の対応を一定評価したと受け取れるような発言をした。

　中島氏本人が一切、有権者への説明責任を果たしていないことについては、「調査の結果を踏まえてさらに判断されることがあるかもしれない」とはっきりと答えず、今後の調査で違法性が確定した場合、党として刑事告訴する考えがあるかと問われても、「仮定の質問にはお答えできない」とかわした。

　１０分あまりの会見で、「党に迷惑をかけるわけにはいかないという本人の意向を受け止めた」と７回繰り返したのに対し、有権者への謝罪は２回だけだった。

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