2010年02月

2010年02月08日

やっぱり揺れますねー フェリーあざれあ 第3夜

40282919.jpg乗船前に必ずやること、それは天気予報を見て波の予報と天気図を見ることです。
乗船中、どのような波になるのか、うねりが発生するか、よってどのように揺れるのか自分で予想します。揺れるとなれば酔い止め薬を飲み、ベタ凪だと予想すれば酔い止め薬を使いません。
今回の場合、波高2〜3mぐらい、前半が横波、後半が斜め後ろ、と、激しくは動揺しませんが、冬の日本海は予想以上に揺れる場合がありますので油断はできないでしょう。低気圧もあるので、うねりも感じるかもしれません。
久々の外側の海だし(8月の太平洋フェリー以来)、酔い止め薬を一応飲みます。
何回も船に乗っていて船酔いしにくい体質になってきていますが、元々乗り物に酔いやすいタイプなので、今回の場合は一応、薬を飲んでおきます。

出港してからしばらく、徐々に揺れていきます。波も白波が立ち、風も強まってきました。そして、予想以上の強い揺れを感じてきます。
よろけることなく通路を普通に歩けるぐらいだから大時化というほどではありませんが、このぐらいの揺れだと船酔いをしてもおかしくないぐらいの揺れかと思います。冬の日本海は甘くはありません。
揺れると心配なのが、レストランの営業と風呂です。
風呂はどうやらやっているみたいですので、この時点でやっているとなれば閉鎖する心配はないだろうかと、けど、お湯がジャブンジャブンとすごいことになっているでしょうね。波風呂状態になっているかもしれません。
風呂が閉鎖になっていないということは、レストランも営業するでしょう。こちらも心配ありません。

新日本海フェリーの場合は安全性が重視されているのか、波、風が強いときはすぐに側面の外部デッキが閉鎖となります。高速船(関西〜北海道直行便)の場合は船の速さにより風を感じやすいので、無条件に側面の外部デッキが閉鎖となります。出られる外部デッキは後方(写真)のみです。
それだけではない、冬の新日本海名物?船首側の展望、じゃなくてパブリックスペースの窓が鉄板で覆われています。強風で窓ガラスが割れないようにするためです。それほど冬の日本海がとても厳しいということですね。

2010年02月07日

テクノスーパーライナー 覚えていますか?

ネットでニュースを見ていたらこんなニュースを見つけました。



小笠原へ向かう予定だった「テクノスーパーライナー」
現在の「おがさわら丸」では約25時間かかるところ、それよりももっと速く、40ノット(ニュースでは50ノットとなっていますが)のスピードで太平洋を駆け抜けると期待がこめられていましたが、燃料の消費が高く、かなりの赤字を抱えるとのことで就航を断念しました。解体されるのか、それとも他のところで就航できるのか、今も日本に存在しているのかと心配をしますが、現在でも日本に滞在し、三井造船玉野事業所(岡山県玉野市)で就航先が決まるまで待機しています。
この船、燃料の消費がかかりすぎるだけではなく、仕様上、すでに車が載せられない船であるため、とても難しいです。カーフェリーなら比較的、売れますが、車が載せられない貨客船は非常に難しくなります。高速船を除けば、東京の島以外はほとんどカーフェリーですからね・・・海外もカーフェリーが多いです。

もう1つ欠点、それは波に弱いところ。
テクノスーパーライナーはもう1隻あり、昔、駿河湾を運航していました。乗船した人の話によれば、ちょっとの波高でも揺れやすく、船内はもう大変だったようです。しかもこれだけ波に弱ければ、欠航率も非常に高いです。
もし小笠原にテクノスーパーライナーが運航していれば、果たして黒潮を越えられるか?台風のうねりに耐えられるか?、陸の影もなく逃げ場がなく、運航が非常に厳しそうに感じられます。スピードが増せば増すほど揺れやすい、「ナッチャン」だって普通のフェリーと比べればすごく揺れますからね。

小笠原について、最も理想的に思う船は、スピードが速いのはもちろん、エコで波に強い乗り物でしょう。私がまっさきに思いついたのは新日本海フェリーの「はまなす・あかしあ」のアジポットの船です。小樽から舞鶴まで(約1061km)約20時間、32ノットの速さで走ります。これだと東京から小笠原まで(約1000km、ほぼ同じですね)、東京湾の速度規制も考えれば21時間で到着できるでしょう。(アジポットについて詳しくは新日本海フェリーの公式サイトを見てください)
しかし、この船は相当大きな船であることが条件であり、「はまなす・あかしあ」だって長さ200mを超える巨大船なのです。(太平洋フェリー「きそ」など199mの船が多い。200mを超すと税金がかかるなどデメリットがある)
小笠原の船着場を見ると、200mを超す船なんて無理無理、しかも深さも必要で、二見湾には非常に難しいです・・・。
あまり大きくなく、速くてエコで波に強い船があればいいんですけどね・・・。

低空飛行ができる船なんてあったらいいなぁ〜って、こんなネタも。
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001525
実現できたら、是非、小笠原に取り入れて欲しいですね。

鉄腕DASHのソーラーカーの旅では、いよいよ日本1周を終えようとしています。
が、な、な、なんと、今度は小笠原諸島へ向かうそうです。共勝丸で運ばれるのでしょうかね? いつ放映されるかわかりませんが、とても楽しみにしています!
(あちこちの島も行っているみたいだけど、大きな島3つ、忘れていませんか?? 鉄腕DASHのスタッフさーん!ハートランドフェリーも使ってくださいな)

2010年02月06日

ばいばーい フェリーあざれあ 第2夜

f4d30a66.jpg「フェリーあざれあ」に乗船すると、船内にはそこそこ人がいます。北海道から乗船した客がかなりいたようです。冬の荒れる日本海だからガラガラだろうと思っていましたが、さすが3連休なのか、思ったより人がいました。
うちトラックドライバーっぽい人もいましたが、逆にこちらは休日の場合、大幅に減ります。船内はどちらかと言えば旅客の方が多いようですが、年齢層からすると、若い男性が多く、女性や子供はとても少なかったです。
太平洋側のフェリーの方は、きっとたくさんの帰省客が乗っているだろうなぁー。
はっきり言って、女性や子供、乗り物に弱い人には冬の日本海をあまりおすすめしません。どちらかといえば太平洋側の方が荒れにくいので、太平洋側のフェリーを選択する方がいいかと思います。
しかし、私の経験では、冬なのに日本海側が安定、太平洋側が大荒れ、という大変、稀な状況もありました。これは運としか言いようがないですね。

そんな中、1組のファミリーを見かけました。
出港時、外部デッキに出てみると、近くに親子がいて、女の子が陸の方に向かって「ばいばーい」と手を振っていました。どうやら親の実家に帰省して、その帰りなのでしょうか。向こうにいたおじいちゃんとおばあちゃんが手を振っていました。
いいねー。フェリーターミナルでの見送りなんてステキだと思いませんか?
徐々に徐々に船が陸から離れていき、お互いに手を振る、電車でも車でもお互いに手を振ることができるけど、船だとこれが長いですよね。手を振っている時間がとても長いです。

同じように手を振って見送る人がもう1組、お約束の陸上作業員による見送り部隊です。(写真)
新日本海フェリーに乗るとき、出港時にこれを見ないと!! もちろん、手を振ることも忘れずに!!

2010年02月05日

ポニョの世界を船から見る

697a734b.jpgテレビで「崖の上のポニョ」を見ました。

船好きな私にとっては、この世界観がたまらないですねー。
舞台は瀬戸内海、福山の鞆(とも)の浦というところだそうですが、見た感じ、瀬戸内海によくありそうな感じがします。その元の舞台自体を船から見ようとなると、残念なことに福山に航路がないため楽しむことができませんが、瀬戸内海航路であればどれでも似たような感覚を味わうかもしれません。(福山から航路があるなら乗ってみたいと思ったんですけどね)
それはね・・・
ポニョではたくさんの貨物船があります。瀬戸内海を行き交う貨物船が描かれています。
宗介という男の子のお父さんが貨物船の船長で、ある日、家に戻ってくるはずが戻って来れず、夜、宗介の家の前を通るお父さんの貨物船に宗介は信号(ライトで合図)で伝言を伝えます。このシーンを見て、私は夜の瀬戸内海航路を思い出しました。周りには船がたくさんあり、近くには崖があり、まさしく似たようなシーンです。
また、昼間の短距離航路であれば、福山でなくても、崖の上の家を見るような、そんなシーンを見かけることもあります。呉あたりなんか、造船所があったり、ちょっと似たようなシーンかなーって思ってしまいます。(写真のような崖とか。呉〜広島あたり)

ポニョの世界を実際に見てみたいなら、是非とも瀬戸内海を船から見てはいかがでしょうか?

ちなみに、海が荒れていても船を運航しているシーンがありますが、実際には運航しません。これだけ荒れていると欠航になってしまいます。


ついでに・・・
老人ホームのワゴン車を見て、笑いませんか? なんかある船をモデルにしているような気がしますが。笑 気のせいでしょうか?
地味に「フェリーさんふらわあ」を宣伝しているような気がしますよ。


追記
舞台の鞆の浦から島行きの航路が2つあります。魅力かも?

2010年02月04日

初めてお会いします フェリーあざれあ 第1夜

a8e7f8b1.jpg新日本海フェリーの話に戻します。

タクシーで秋田のフェリーターミナルに到着します。
今回、乗船するフェリーは「フェリーあざれあ」、意外にも初乗船であり、しかも間近で見るのも初めてです。初めて見たときは、「ナッチャンRera」の窓からちょうど津軽海峡を横切るところを見たときで、遥か遠くにあって、ほーんの小さくて、望遠で見ないと船名が見えないほどでした。この日に見た「フェリーあざれあ」(写真)には、「はじめまして」って感じでしたね。
一方、姉妹船の「フェリーしらかば」は、またおまえか、と思うほど、よく見ます。そういえば、「ゆうかり」はあまり見ないけど、「らいらっく」の方はたくさん見てきているなぁー。

これで見ていない新日本海フェリーの船は「すいせん」だけです。乗船してないのも「すいせん」だけ。関東の人にとって、関西〜北海道航路はあまり縁がないので、新日本海フェリー完全制覇(現在のフェリーのみ)にはまだまだ先のような気がします。

秋田のフェリーターミナルはまだ新しく、建物もかなり近代的です。
お客様の方は・・・ちょっといますね。3連休だからたくさんいてもおかしくはないのですが、冬の日本海は荒れやすく、休日であってもそれほど旅客が多くありません。
乗船時は同乗者の客も徒歩客と一緒にタラップより乗船するため、誰が徒歩客なのか、誰が車なのか、区別はつきません。秋田から乗船する客の中で、果たしてどれくらい敦賀まで向かう人がいるのか? それとも新潟までしか行かない人もいるのか?
ちなみに新潟〜秋田は夜行便の場合(冬期以外の北行き)、この区間だけを利用するお客様もかなりいるそうです。今回は昼便となるため、そんなにいないでしょうね。

2010年02月03日

船で行こうよ!三宅島へ!

3387c0ee.jpgちょっと前のニュースですが、こんなニュースを見つけました。今日の話は関東の人に限るけど。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100201-00000718-yom-soci

三宅島では噴火により島民が本州へ避難し、あれから島に戻ったのは7割ぐらいで、残りは島を諦め、本州に残ってしまったのです。三宅島の一部は噴火でボロボロとなってしまい、今でもガスが漂ってくる地域もあり、住むには難しい箇所もあります。戻りたくても住みたくても戻れない人もいれば、特に若い人では、本州に住みついてしまう人もいるでしょう。
島の収入源となる観光客も噴火前より半数と減ってしまい、島としては大変、厳しい状況になっています。
このニュースによれば、観光客が減った理由として挙げられているのは、飛行機が飛べない、だけとしか書いていません。やっと飛行機が飛ばせる状態になっても、天候やガスの影響により欠航率が大変、多いです。欠航率が高ければ旅行のスケジュールも立てられないし、行けても帰りは欠航で帰れなくなるなど、かなりギャンブルチックな旅行となってしまいます。

けど、原因は飛行機? と私は思うのですが・・・。
次に書かれていたのは、三宅島に来るのは主に「釣り客・ダイバー」だそうです。これらって、船でも行くような人たちではないでしょうか? と、思ってしまうのですが。
飛行機は確かにすぐに到着できるし、楽に行けますよね。船は時間がかかるから、1日だけでは無理のようなに思う人が多いかと思います。
しかし、東京の場合、三宅島は船でも意外と簡単に24時間以内で行ける場所であり、平常に運航していれば9時間も滞在することができます。9時間もあれば、ダイビングはどうかわかりませんが、釣りをするには充分だし、普通にレンタカーで観光するにも充分な時間です。
ただし、天候にはご注意を! 飛行機(三宅島に限る)ほどではありませんが、船が欠航する場合もありますので、事前に天気予報と運航情報を確認しておきましょう。

三宅島はとても自然が豊かであり、その反面、噴火の痕(写真)もあり、見所がたくさんあります。魚だって鳥だって豊富です。是非ともガスマスク(これ必須)と共に、船で島へ訪れてみてはいかがでしょうか?
船は竹芝桟橋を夜、出港します。早朝に三宅島に到着し、14時過ぎに三宅島を出ます。そして夜に竹芝桟橋に到着です。
東京の人にとって簡単に行ける島として、私はおすすめします。特に海が比較的安定している4〜7月がおすすめかな?

2010年02月02日

高速道路の無料区間 妥当だと思う

6月から試験的?に一部の高速道路が無料になります。

試験的の次になぜ「?」があるのか?

その一部の高速道路が、沖縄や道東、山陰など、ほんの一部であり、渋滞になる可能性がほとんどない箇所ばかりです。
対象となる高速道路のうち、通ったことのある道路がいくつかあり、どれも車の数がとても少なく、なんでお金を取るのだろうと感じてしまいます。特に道東、下道の方が早いのでは?という話もあったり・・・。本当にここに高速道路を作る必要があるの?なんて思うところもあります。
更に言えば、地図を見ると、ちょびっと区間も多いですね。枝ばかり。バイパスみたいなところも?

しかし、沖縄は意味がありそうな気がします。下道が混み、高速道路はガラガラだからです。
下道の混雑を減らすためにも、高速道路をもっと利用してもらい、下道をスムーズに行かせるには良いかと思います。更に言えば、無料化になっても他の交通機関に影響がまったくないですね。モノレールは場所的にいっさい関係ないし、電車もないので、他の交通機関の影響はあまりありません。(あってもバスぐらいか?)

取り上げられたルートを見ると、どれも他の交通機関にはさほど影響がなさそうに思います。お客様を取られる心配はないでしょう。

ただ心配なのは、「なぜ有料?」と思うような箇所で無料化が成功したからって、他の交通機関に影響のありそうな箇所まで無料化にされてしまうことです。取り上げられた区間で試験的に行っても、他の交通機関の影響についてはまったく試されていません。(もし試すのであれば、影響があった場合、その交通機関に国が補償金を出すべきだと思う)
私としては他の交通機関とのバランスを保たせるためにも、関係ない箇所のみを無料化、それ以外は有料(普通車の場合、上限2000円は安すぎる。上限5000円が妥当)がベストだと思います。

それよりも、大型車の上限5000円の方が注目では?
これにより大型車が高速道路に流れ、そして渋滞を起こすか? 荷物を時間までに運べるのか? CO2排出増加になるか? 他の貨物(電車、船など)に悪影響を及ぼすのか? 本当に経済効果あるの??????
こちらの方が心配です。
もしこれで他の交通機関に大きな影響があったら、もし倒産する会社が出てしまったら、国はどうしますか? どうにしかしてくださいね。これは国の責任です。

rumirumiferry at 23:30|PermalinkComments(28)TrackBack(0)clip! 

2010年02月01日

秋田港の最寄は秋田駅ではない 土崎駅

c45183ff.jpg秋田港だからって秋田駅が最寄ではないか?と思う人はいるかもしれません。
確かにバスは秋田駅から出ていますが、公式サイトで確認したところ、冬期の北行き変則ダイヤの場合、バスが運行していないとのことです。今回の利用は南行きのためバスがありますが、ついついタクシーを使ってしまいます。(これは癖かも?)
地図で見ると秋田駅からフェリーターミナル(写真)までは非常に遠く、次の駅、土崎駅の方が近いです。これがもしタクシーのない辺鄙な駅ならそこまで行っても無駄なのですが、秋田駅の隣だから大丈夫でしょう。(とか言っても、主要駅の隣の駅でも無人駅で何もない駅もあったりする)

丁度、良い時間に電車が来るので、その電車に乗り、土崎駅へと向かいました。
土崎駅に到着、周りには住宅がたくさんあり、人もたくさん降りているし、こんな感じであればタクシーはあるでしょう。無人駅ではありません、当然、有人駅です。
タクシーは・・・あります、数台ありました。
さっそくタクシーに乗り、フェリーターミナルへと向かいます。あっという間に船が見え、すぐに到着しました。歩いていくとさすがに距離はありそうですが、秋田からと土崎からでは、フェリーターミナルからの距離がかなり違います。タクシーの場合は土崎駅からがいいですね。
ただし、奥羽本線はそれほど本数はなく、時間が限られますので、時刻表で電車の時間を確認し、その電車に間に合わせるようにしましょう。間に合わなかったら秋田からタクシーを使うしかありません。特にバスのない冬期の北行きを利用する人は注意をしましょう。


おまけ その1
これはフェリーを知っている人なら有名な話ですが、新日本海フェリーの苫小牧東港は苫小牧市ではありません。隣の厚真町です。最寄駅は浜厚真駅で、無人駅でなおかつタクシーもありません。苫小牧駅からタクシーを乗ると馬鹿高い!! 絶対に苫小牧駅からバスを利用しましょう。

おまけ その2
昔あったシャトルハイウェイラインの大分港の話、こちらは大分駅に比較的近いフェリーさんふらわあの大分港とは違い、もっと南にあり、大分駅より4つ目の大在駅が最寄駅でした。大分港からタクシーで乗ると、かなりかかったそうです。